LUSTYHOUSE

まだ、もう少し作ること、動くこと、想像すること、楽しむこと。気ままに、思うことを書いてます。

磯江毅展

2015年05月23日 | おしゃべり

今日、磯江毅展を観てきた。最後の平日、かなり入っていたようだ。鉛筆などのモノクロが、素晴らしい。髪の毛などどうやって描いているのか、分からない。写実は描くプロセスが、視たいと思う。以前、野田弘志展でも、感じたその辛抱強さというか、鬼気迫る息づかいだ。両者同じく鉛筆の描写がすごい。磯江の方は風景も描いてはいるが、イマイチ迫力は感じなかった。やはり、モノに対する感性にすさまじいものがある。実際、髪の毛は本物より細く、いかなる鉛筆の芯をも感じさせない。髪の毛そのものになっている。髪の毛1本にも階調がある、だから分からないのだ。。油彩や水彩よりやはりモノクロームの鉛筆画にとどめを刺す。かなりな数の展示があり、彼の生き様も感じることが出来る。
野田も磯江も鳥の巣を描いている。その小枝の1本1本が、丹念に描かれ、その強靱な忍耐と技術には圧倒される。モノを描くのはある程度理解が出来る、何もない背景の描写も見所だ。18番の蝿は、リアルだった。婦人のまつげまで1本、1本描いている。滑稽になるところだが、シリアスなままだ。視力も良いに違いない。
「広島県立美術館・磯江毅展」残り日数、後わずかだがお勧めする。
自転車で30分で着いた、結構近くだった。