masumiノート

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発券店値付けカード

2010年11月24日 | ガソリンスタンド

 皆さんはガソリンスタンドで給油するとき、何かカードを使っておられますか?

会員カード(掛け・現金)、ポイントカード、クレジットカードなど色々ありますよね。
最近はお財布の中がカードだらけで大変です。

 
さて、9月12日に「近いうちに、発券店値付けカードについて書きます」と書いてから早2ヶ月(^^;

お待たせしましたm(_ _)m 「発券店値付けカードについて」です。


普通、商品を販売するときには、そのお店が売り値を決めますよね。

だけど、この発券店値付けカードの場合は、カードを発行した店が売買価格を決めるのです。

実際に給油した店には、「給油代行手数料として、リッター当たり数円(ガソリンが7円で軽油は5円だったと思う)が支払われるだけです。
(実際に給油した分の商品代は仕入代から相殺(買い戻し)という方法がとられます)


 こちらをご参照ください。msn相談箱
http://questionbox.jp.msn.com/qa6133533.html 


これらのカードを使用されているユーザーさんでも、団体割引という説明だけを受けて、この仕組みを知らない方が多いようで、暫定税率騒動の際には「今、1リッターいくら?」と聞かれました。

「カードの発券店が価格を決めているので当店では分かりません。会社かこのカードの発券店にお問い合わせください」と答えると怪訝な顔をされることがよくありました。

※レシートや伝票には数量だけが印字され、単価や金額は表示されません。


 本来ならリッター当たり10~15円は欲しい粗利が、数円の手数料収入にしかならないこのカードは、あまり歓迎できないと言う販売店もあります。
とは言え、全国流通カードですので、本来なら商圏とはならない遠方の顧客を得ることも可能だという部分も無きにしも非ず、です。


販売店にとって手数料マージンの低さも然る事乍ら、一番の問題はその発券店が設定する販売価格です。

以下に記す公正取引委員会メールマガジンにもあるように「差別対価」の疑いが濃厚です。


発券店と元売との力(?)関係によるものなのか私には分かりませんが、給油に来られるお客さんに尋ねてみたところ、「その値段やったら、うちの現金会員の値段と一緒やん。会員になったら特典もあるのに・・・」という値段から「え?!嘘!!うちの仕入れより4円も安いやん!?」という値段まで様々でした。


販売店の仕入れより最終ユーザーの方が4円も安く買えるって絶対におかしいでしょ?!


実際に給油した販売店には代行手数料を支払って尚且つ発券店にも恐らく幾らかのマージンが支払われるハズです。
又、その発券店の中には、給油作業を行わない(GSとは関係の無い)言ってみればペーパーカンパニーのような企業があることも、私的には不信感が募ります。
カードを発券するだけでマージンを手にする=ピンハネでは?


それから元売のカードの中には1ヶ月のカードご利用金額が7万円以上ならガソリン・軽油が請求時にリッター当たり7円引きという特典がつくものがあります。

・・・うちは販売量も少ない小さな販売店ですが、月に7万円以上元売さんから燃料を購入していますよ。
仕入れ代金をそのカードで支払おうかな~(笑) (※実際は規約により不可能)


冗談はさて置き、元売は全国流通カードを発券するところにはそんなに安く卸せるし、消費者にもそんなに大きな値引きが出来るのに、何故系列販売店に対しての卸値は高いのでしょう。。。


一体全体、
ガソリンの本当の値段(元売の卸値)は幾らなんでしょう?!

 


公正取引委員会メールマガジンより抜粋


■平成20年10月3日
 新日本石油株式会社による発券店値付けカードに係る独占禁止法違反被疑事件の処理について

 公正取引委員会は,新日本石油株式会社が,発券店値付けカードに関して,(1)当該カードの一部の発券店に対して,他の販売先に対する販売価格に比して著しく低い販売価格でガソリンを販売している疑い(差別対価の疑い),(2)当該カードの利用に伴う給油代行手数料を全国一律に定めているところ,給油店等によっては希望しないにもかかわらず代行給油することを余儀なくさせ,不当に不利益を与えている疑い(優越的地位の濫用の疑い)があったことから審査を行ってきましたが,

 (1)の販売価格差については,総販売量,取引条件,取引内容の相違を超えて差別的な価格であるとまでは認められず,現時点で独占禁止法の規定に違反する事実は認められなかったこと,

(2)の給油代行による給油店等に対する不利益については,審査の過程において問題点を指摘したところ,新日本石油から,今後給油店等が当該カードを取り扱うか否かを任意に選択できるようにする旨の申出が当委員会にあったこと,から,現時点においては引き続き審査を行う必要性は認められないと判断し,本件審査を終了することとしました。

 当委員会としては,引き続き新日本石油の発券店値付けカードに係る制度及び運用の状況を注視していくこととしています。
 http://www.jftc.go.jp/pressrelease/08.october/081003.pdf


http://www.jftc.go.jp/houdou/merumaga/backnumber/2008/20081027.files/081003.pdf
 
*****

>今後給油店等が当該カードを取り扱うか否かを任意に選択できるようにする旨の申出が当委員会にあった

 

これだって、感覚的には足元を見た対応ですよ。
傲慢だと思います。



***平成26年5月14日追記***
(これが発券店値付けカードについて書いた一番最初の記事なので)

全石連のホームページより
発券店値付カードに「できればやめたい」が過半  2008年10月  


尿素水

2010年11月24日 | ガソリンスタンド

「ポスト新長期規制」(世界最高水準の厳しい排出ガス規制)に対応した尿素SCR(選択触媒還元)システム搭載の小型トラック導入(来年の9月から)を契機に一般SSでの「尿素水」需要が高まる可能性があるそうです。

・・・・・・・・・・

最小ロットがネックになりそうな予感・・・・