masumiノート

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地下タンクを入替えたい!

2011年07月19日 | ガソリンスタンド

漏洩防止義務に反発
「業界改善と一体運用を」7/19 燃料油脂新聞より

 

地下タンク漏えい防止補助金の交付抽選が行われたが、
抽選にもれた府内の三者店が改めてSS運営を継続するか否かの瀬戸際に立たされており

「消防当局はセクショナリズムにならず、
経済活動も視野に入れて経産省などとの横断的な行政対応が必要だ」と訴えている。


業者は
石油販売業界の実情は、
二重、三重の不透明な仕切価格によって公平で公正な競争が担保されていない異常な状況にある。

 

状況を解決しないまま一方的に消防省令で地下タンク漏えい防止を義務化し、
1SS当たり数十万―数百万円の出費を強いるのは行政の無知による横暴でしかない。

消防行政の石油流通に対する無関心や官僚部局主義が
国内の隅々にまで構築されてきた石油流通の大破壊を招くことになる、と憤る。

 

 

ガソリン仕切価格が上昇に転じた8日以降でも近畿各地でガソリン130円台の看板が掲げられている。

消費税込みの130円台は、一般的な特約店や三者店の仕切価格並みか、仕切り以下になる。

 

廉価が横行するのは、明らかに元売のブランド料(販売関連経費)リットル4円の存在が背景にある。

 

一般系列SSは業転購入業者より最低でもリットル4円分の粗利益が削がれているため、
経営競争では常に敗者の立場に立たされ、SS経営が日増しに苦しくなっているのが実情だ。

 

「漏えい防止義務だけを押し付けては、ローカルの石油流通など必要がない、

系列三者店などは早く死ね、とせきたててているようなもの。

 

抜本的な対策がとられなければ、地方の三者店などから確実にSS閉鎖が進み、

地方の石油流通が本当に破壊に向かう」

 

と警鐘を鳴らす。

 

 

漏えい防止の補助金はあくまで対症療法と考えるべき。

業界の仕切価格格差を完全に是正すれば補助金などなくても、
健全経営によって地下タンク漏えい防止資金などすぐに捻出できるようになる。

 

経産省は本当に国内石油流通を破綻させない方針なら、
速やかに消防省令の一時停止を法律化させるべきで、
漏えい防止義務は業界構造改善と一体運用にすべき、
と強く提案している。

・・・・・・・・・・

過疎地に対しては地下タンク入替えも補助金対象ですが、
そうでない地域では、地下タンク入替えは対象外です。

FRPライニングか高精度油面計又は電気防食の何れかが補助金対象となります。

以前にも書きましたが、

私は(何らかの工事を)
同じやるなら思い切って地下タンクを入替えたい。


過疎地か過疎地でないかによって補助金の種類が違うというのも行政の意図に首を傾げてしまいます。


まさか元売と同じように、
「合理化の為に市内に1-2ヶ所残せば良い」と考えているわけではあるまいに・・・
┐('д')┌


 

 

 

 

 

 


業転で薄めても経営は厳しい

2011年07月19日 | ガソリンスタンド

CAセルフ・元売子会社SSに憤り
「いっていることと現場が逆」元売の姿勢を問う声 大きく
7/19 燃料油脂新聞より

静岡県焼津市場で地場SS業者から民族系元売CA(コミッションエージェント=業務委託)セルフSS、
外資系元売100%子会社セルフSSに対して憤り、怒りの声が噴出している。


連続して仕切りが上がった。本来ならば元売販社・子会社などが市場の健全化を取り戻すため
率先して値取りをしなければならない局面だ。
CASSは価格決定権も含めてすべて元売のCA専用の子会社がコントロールしている。
まさに元売そのものだといえる。
子会社SSもまったく同じだ。
にもかかわらず元売が熾烈な安値競争を延々と続けている。
地場SS業者の採算販売を阻害している。
元売はトップが系列SS業者に向けていっていることと、実際にSS現場でやっていることがまったく逆だ。


当店の近所のセルフがCASSです。
元々は20年ほど前に、他市に本社のある地場特約店が出店したフルの販売店でした。

10年ほど前に所長さんがセルフ改装する旨の挨拶に来られて、
「これ以上の赤字は出せないので会社としてはもう撤退したかったのだけど、元売からCAで続けてくれといわれたので」とのことでした。

そのお話によると、元売から100万円の運営費が出るのでそれで人件費や光熱費などの経費を賄い、
燃料の売値は元売が決め、販売数量によって手数料(?)が入ってくるというようなことでした。

当時殆どの販売店が大きな赤字経営だったはずです。
「元売に経費を出してもらえるなら結構な話やないか」という会話を交わした記憶があります。


CASS(セルフ)になった、その販売店の看板価格は、当店の仕切りを下回っていた時期もありました。


※CA(コミッションエージェント)とは
元売会社に直接SSの運営委託をされる制度。いわば元売の契約社員のようなもの。
SS用語辞典より
http://ssworld.jp/contents/business/yougo/yougo.htm




7/16 燃料油脂新聞より

地場特約店「もはや非常事態」
マージン 特約店4円、販売店2円

特約店首脳は「もはや非常事態だ」と指摘しており、
販売店主からは「業転で薄めても経営は厳しい」の意見がでており、異常市況にため息をもらす。


一(系列)販売店が業転を取ってまで競争している相手はメーカーである元売です。
体力から考えても勝敗は目に見えています。

業転でいつまでも凌げるわけがない。

販売店が生き残るためには、

業界の健全化

これしか無いのです。


奇兵隊さんが教えてくれたサイト紹介

2011年07月19日 | ガソリンスタンド
昨日の奇兵隊さんから頂いたコメントです。

業転玉の粗悪ガソリン
 (奇兵隊)
2011-07-18 20:13:35
masumiさん、こんばんは。

業転・粗悪ガソリンで検索したら以下のページがヒットしました。

おっさんの独り言
ガソリン高と粗悪ガソリン疑惑
http://tazb235.blog4.fc2.com/?mode=m&no=117

記事の日付は、2008/01/27 ですから最も高騰する半年以上前のようですが、その時点で闇ガソリンのような粗悪品が出回っていたのですね。

車の場合はエンジンブローしても助かる可能性が高いですが、むき出し乗っているバイクなんかは命に関わりますよね。
業転玉なんかは、扱うSSにも品質は分からないだろうから、下手すれば殺人になるような事態にもなりかねません。
恐ろしいことです。

<私の返事もついでに載せます>

業転玉の存在はもっとずっと以前からあったようです。
規制緩和以前は、それに手を出す販売店は販売店仲間から白い目で見られていたそうですが、今では市民権を得たかのような状態です。

でも業転玉は業転玉で何も変わっていません。
業転=業者間転売です。
元売から出た時点では系列玉と品質は同じでも、
転売、転売、と転売を繰り返すなかで、“何かが混ざったり薄められたり”する恐れがあるので、元売は業転玉には品質保証をしないのです。

しかし、系列販売店が業転玉に縋らなくてはやっていけないようにしたのは元売と政府です。


追記
奇兵隊さんが教えてくださったサイトの他記事も読み応えがありました。

ありがとうございますm(_ _)m