masumiノート

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必要悪

2011年07月28日 | ガソリンスタンド

7/26 燃料油脂新聞より(抜粋)

 【福岡】九州地区では業転玉の二面性が叫ばれ始めている。

 業転玉は競争のキッカケと生き残るための玉という側面を持ち合わせているためだ。

安い業転玉があるため価格競争が勃発している現実がある。

競争が激化し、経営を継続させていくためには安い業転玉を購入せざるを得ない状況もある。

 結果的に業転は「必要悪」と呼ばれつつある。

 販売業者は
「業転の存在自体がすべての発端だ。
存在しなければ極端なマージン不足に悩むことも無い」と話す。

また系列玉をまじめに購入している販売店などでは格差は常時7円前後あり、
まったく勝負にならない。

そのため元売の目を気にしながら仕方なく業転購入に踏み切るところが多い。

本来なら系列玉のみでSSを運営したいが、陥没地区ではそれが出来ない状況にある。

 結果的に
「憎い業転を買わなければ経営が成り立たない」と憤りを隠せない販売業がいる。


7/27 燃料油脂新聞より
業転と仕切り格差 解消にジレンマ

【大阪】府内では、ガソリン業転と仕切りの格差が平均5-6円に達し、
市場正常化から格差解消を求める声が増えている一方、厳しい収益環境のなかで、
業転に依存せざるを得ない構図も浮かび、ジレンマを抱えている。

大阪市内で複数SSを擁する民族系中堅特約店筋によると

「足元のガソリン仕切りは133円弱。業転は128円台半ば」

同社は府内平均仕切り133-134円台とくらべてボトム圏に近い仕切りだが、
(それでも)仕切りと業転の格差は4-5円に達する。

掛け売り主力の大阪市内が商圏になっており、
ガソリン市況も現金で150円以上(消費税込み)、
掛け売り平均143-144円以上見込み(消費税抜き)
を通すなど、採販重視が基本姿勢だ。

同筋では
「業転のみならガソリンマージンは14-15円見込み。
仕切り(系列)のみなら10-11円まで圧縮する」と指摘する。

東日本大震災以降の景気停滞が顕在化しており、
カーケアなど油外収益も販売不振に陥っているため、頼みの綱は燃料油マージンになっている。

安値業転の存在は、経営維持の要にもなっている。

同筋では
「われわれ規模の特約店で、業転との仕切り格差が最低4円以上ということは、
年間で2千万円以上の粗利益換算になる」と、業転に依存せざるを得ない台所事情を明かす。

仕切り格差の温存が、市場正常化の障害になっており、
格差解消を望む声が大勢だが、
皮肉にも業転が経営維持の要というジレンマに陥っている。


・・・・・・・・・・



お母さんさぁ、ずっと店閉めたいって言ってたやんかぁ
でも、地下タンクの法規制がされたらさぁ・・・
なんか、ココに来て止めるのが悔しくなってきてんやんかぁ


月曜日に家に居た娘に言ってしまいました。
ポリポリ f  ̄. ̄*)

「何が悔しいん?」と聞かれ・・・

「業転取ってるトコに負けたみたいになるから」と答えると・・・・

「ふーん。
でもその業転って必要悪やろ? 
無くならへんし、仕方無いんちゃう」


・・・・・Σ(lll)・・・・・




L(
o) オーマイガ

You are cool !!



(
゜ー゜;Aアセアセ

いや、そらそうやねんけどな。。。
でもな・・・



えーい!

(*´) ムッキー!!




でも、そんなんで良いのか?!


ほんなら何?
生き残る為には業転取って、ENE○Sの油ですって売れってか!?
MSDSとか分析表も、
どこのメーカーの油か分からんのに知らばっくれてお客さんに渡すんか?!


そんなこと、お母さんには出来ん!!


もし、それで潰れるんやったら潰れた方がマシや。



そんで、
それをヨシとする世の中やったら滅んでしもたらええねん!!!



 
きーーーーーっヾ(*Д´*)"








娘 「あ、ごめん。明日のバスの時間調べてたから聞いてなかったわ」




ε- (´
`*) フッ

そんなもんだよね。。。
┐(´-
)┌











掛け売り

2011年07月28日 | ガソリンスタンド

7/22 燃料油脂新聞より 

大阪府内業者 掛け客の管理課題 「手形取引不可」

貸し倒れリスク警戒
 

 

1、小口の新規掛け売り客を断る

2、約束手形(小切手)支払いから現金や振込みへの切り替えを依頼する

3、支払期日に遅れが生じた場合は、即給油を停止する
など様々な策を講じている。

業界では掛け売りや手形決済といった信用取引が長く慣習になっており、美徳とされていた面もあるが、
数ヶ月先が見えない時代になり、商売のあり方が現実路線へと移りつつあるようだ。


7/27 燃料油脂新聞より 

セルフSSの底値警戒 (掛け売りとの格差めだつ)

【大阪】大阪市内のSSでは主力の掛け売り採販確保するうえで、
セルフSSの底値停滞による販売価格格差拡大が懸案となっている。

SS間の価格差はあるものの、市内中心部での掛け売りは
「最低でも160円台(消費税込み)が採販水準」との見方が大勢となってきた。

ガソリン需要期での利益確保が経営に直結するだけに、着実なコスト転嫁が大きな課題といえる。


しかし近年はセルフSSが増勢し、市内中心部に近い地域でも出店が増えている。

 

企業や商店の掛け売り比率が高いSSにとっては、
「セルフSSとの価格差がめだてば、取引価格に一段と割高感を与える」
と市場環境変化の影響を強調する。


量販を強めるセルフSSの店内最安値が140円を割り込むケースも散見されるため、

掛け売りとは20円近い価格差が生じている。

 

一方では、下旬時点のフルSSの現金価格が150円前後で推移するなど、
全般にコスト転嫁が進んでいないのが実情。


「企業の掛け売りについては各SSの経営戦略格差もあって、
価格設定にバラつきがあるものの、
経営改善に必要なマージン水準が上昇しているだけに、

顧客の理解を得ながら採販ラインに近づけていくしかない」としている。




掛け売りのお客様というのは安定した売上の基盤となるありがたい存在です。

しかしその反面、貸し倒れのリスクが伴うことも確かです。


請求書の作成や発送などのコストも掛かるので、どうしても店頭現金価格より単価は高くなりますが、
商慣習や経理の面から、企業や商店(個人事業主)などは、掛け取引にされるのが主流です。



不景気で経費削減となったとき、燃料費の値引き交渉というものが発生します。
その時、巷のセルフ等の安値を引き合いに出されると本当に困ります。


消費者(企業・商店含む)は、差別対価や不当廉売、又業転玉の存在など知りません。

セルフが安いのは人件費が要らないからと思っている人も大勢です。

仕切りが同じだという前提(誤解)で、「窓拭きもゴミ捨ても要らないから安くして」と言われても無理なのです。

しかし、それを一販売店の立場で説明するのは困難です。


せいぜい、「セルフは個人を相手にしての商売で、又、配達や債権管理などのコストを省いているから」と言うのがやっとです。


地域社会のインフラとしてのガソリン販売を担っている我々のような販売店は、
元売からは切り捨てられようとしており
国からも現状を放置され
消費者からは誤解されたままです。


そういう状況下での地下タンク法規制です。