10/28 ぜんせきより
あまりにも厳しい現実 経営好転の兆し見えず
各地で極端な安値が横行する近畿地方。
今月初旬には滋賀県長浜市で極端な価格競争をする2社が一時110円を下回るガソリン価格で販売するなど、・・・・・
採算販売を堅持する地場業者もここにきて極端な安値を意識せざるを得ない状況もあり、
価格帯は140円中心市場から130円台に急降下、1リットル当たりの売価が1ヶ月ほどで20円も下落した地域もある。
兵庫県の地場業者は
「仕切りから積算されるマージンはこの2ヶ月ほどで半減した。もともと採算ぎりぎりだったが、これでは経営できない」と現実を訴える。
元売ヒアリング結果に不満 不公平感は頂点へ
エネ庁がまとめた今年度元売ヒアリング結果を受け、製販関係の不公平感を訴える声が相次いでいる。
系列と業転の格差が開き、プライベート(PB)SSと系列SSの慢性的な仕入れの不公平さ続く中、
さらに「系列内でも大きな格差があることが明白になった」と怒りをあらわにする業者は「これからなにを根拠に商売をすればよいのか」と訴えている。
多くの業者が願う「市場の公平性」にほど遠い現実に、
「元売は我々を潰そうとしている」と感じる業者は多い。
「ブランド料でも必要経費でも何でもよいが、とにかく自らが仕切りの整合性を示す義務が元売にはあるはず。それもないこの状態は異常」
元売各社が姿勢を早急に正すことが急務と警鐘を鳴らしている。
10/28 燃料油脂新聞より
老朽化地下タンクへの再投資 小規模業者のホンネ
「地下タンク再投資は正直いって迷っている。補助金をいただけても自己負担は数百万円規模。
跡継ぎはいない。30代の息子は違う職業で頑張っている。
私一人であと何年商売が出来るか。再投資費用を短い期間の中で回収できるか」
「おそらくSS事業はわたしの代で終わるだろう。
地下タンクもすでに40年を越えてる。
補助金をいただけても数百万円の再投資費用が掛かる。
仮に借り入れで再投資しても、10年以内で返済、償却できるか。
正直いって無理だと思っている。いまの市況をみてほしい。
フルサービスSSですら平気でレギュラー140円を割った実売価格を掲示している。不安要因ばかりだ」
問題は地下タンクへの再投資費用だけではなさそうだ。
POS、洗車機、給油所施設への再投資に迫られているケースも少なくない。
すべてに再投資したら一千万越えになってしまう。
国から三分の二は補助金を受けることができる。
予算の拡大見込みで補助金対象者は増えそうだ。
ただ、3者販売店など小規模SS業者の声に出さない「本音」は微妙だ。
今年度の補助金申請をみても老朽化地下タンクそのものへの再投資ではなく「電気防食関連」が最も多い。
SS事業継続、撤退、廃業にしても必要になってくるのは自己資金だ。
「今まで利用していたSSがセルフに改装するので、新規で取引(掛け)をしたい」
「今利用しているSSが店を閉める。燃料は近場のセルフで入れるが、配達してくれる所を探している」
そんなお声が掛かることがあります。
お断りさせて頂くことが多いです。
(理由は別記事で・・・)