5/16 燃料油脂新聞より
近畿地区ではガソリン20円引きの看板が消費者の誤認を誘い、
四国では最大77円引きまで登場している。
※20円引きは高級洗車の実施が条件で、最大77円引きは中古車購入、整備・修理、オイル交換、車検、プリペイドカード購入などの条件をすべてクリアした場合。
*****
これ、ミタニの言い分と同じだよね?
「安値販売が可能なのは、油外収益で補っているから」
そしてこの商法は、他業種(ホームセンターやスーパー)が客寄せに燃料を使うのと同じ。
これをやられると、燃料油販売を生業としている我々は堪ったもんじゃない。
客寄せに燃料を使うようなトコロは、大きな資本力で設備投資(セルフ)します。
体力(資本)がありますから、最初は投資回収に重きを置かず安値販売で集客し商圏から顧客を奪います。
数年後、粗方顧客が固定化したら(その頃には「安値の店」というイメージは浸透している)、価格差を縮めてそろそろ投資回収に本腰を入れるのではないでしょうか?
(極論で言えば、体力勝負で相手が敗退していくのを待つことだって可能なのです)
しかし、
1台入店があれば給油して窓を拭いて吸殻ゴミを捨ててタイヤの空気圧チェックなどを行って(今はもうそこまで全て出来ませんが)・・・、
そうやって100円200円とマージンを積み重ねて経営を成り立たせている者は適正利益が確保できなければ店を存続させることは出来ません。
消費者は安値店に流れ、残った顧客の一部からも「高い」と言われ・・・・
多くの零細中小販売店が市場から姿を消しました。
地域で配達業務を担ってきた地場の販売店が姿を消したので、灯油難民が生まれました。
大手企業が市場を荒らすだけ荒らして採算が合わないとして撤退した地域は、ガソリンスタンド過疎地となりました。
政府が行ったこの業界への規制緩和は、草食動物の檻の中へ大型の肉食動物を入れたのと同じことです。
しかも肉食動物には“仕切り格差という”餌付きだったのです。
***
みんないっしょ
基地も
原発も
根っこは
おなじ