ぜんせき3月24日より
奈良 川上村 地場SS継承し村営化
村唯一のSSだった井上石油は夫婦で運営を続けてきたが後継者がおらず体力的な問題もあり昨年7月に年内での廃業を決断。
協議会で村営での運営を含めてSSの存続を模索した結果、今月末までは井上石油が運営を継続することで合意するとともに、SS施設は井上石油が村に寄付、同村が出資する一般社団法人「かわかみらいふ」が運営を引き継ぐ。
村長は「以前、村には3SSがあったが、まだ井上石油があったのでSS過疎地の問題は他人事のように思っていた。だが突然廃業するという話になって慌てたが、燃料を安定的に供給することも村民の暮らしを支える大きな役割であり、『かわかみらいふ』に急きょSSの運営も引き受けてもらうことにした」と、SSを引き継ぐまでの経緯を説明し、地域を支える石油とSSの重要性を強調した。
全石連坂井常務理事は「SS過疎は全国的に問題になっており、特に高齢者への灯油の配達などが厳しくなっている地域も出てきている。『かわかみらいふ』が運営を継続されるということで、地域住民の方々にとっても大変ありがたい話ではないだろうか」と、同村の前向きな取り組みに敬意を表した。
読売新聞(西部版) SS過疎問題を特集 市町村の「理解不足」を指摘
“富山の置き薬”方式の配置販売を行っている小関石油店、高齢者の“見守り”にもなる試みとして全国的に注目されており、地元の高齢者にも歓迎されている様子を紹介するとともに小関さんの負担が大きいことも強調。(小関さんの年齢は75才)
九州経済産業局は、SS数が半減しているにも関わらず“SS過疎”に対する「市町村の関心が低い」と指摘。
2015年03月13日 灯油の配達は「富山の置き薬」方式で
2015年03月13日 都市部に拡大、ガソリンスタンド過疎地
3月22日ぜんせきより