原価割れ価格横行とでもいうべき異常な価格競争もそろそろ終わりを迎えようとしています。
理不尽な卸格差、元売自身が「指標が欲しい」と言ったほどの“理由が付けられない”卸格差。
ガソリンだけでなく灯油も又然り。
いいえ、揮発油では無い灯油は規制緩和以前から、今もなお、他社買いが横行している。
小規模な地場3者店の系列仕入れは、「今もまだ高い」ということを知っておいて下さい。
業転減少でHC灯油穏健路線
SS店頭平均とHCの値差は100円(ポリ容器1缶18リットルで)
(1月30日燃料油脂新聞より)
2018年1月上旬 全国HC(ホームセンター)灯油価格動向
(1月18日燃料油脂新聞より)
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※ホームセンターの灯油について書いた記事の一覧
2011年02月28日 業転との価格差が常にリッター10円以上あった頃
ホームセンターやったら千四百なんぼやったぞ!
2013年02月28日 「現卸格差は中小SS生存不能」前全石連会長がエネ庁長官に訴えた。
「生存不能」
2015年11月02日 業転玉は“安定していない”ので
今現在、当店の灯油の値段はホームセンターと同じです。
2016年10月11日 地場SSで全量業転玉を仕入れてもその価格は無理でしょう。
ホームセンターの灯油は48円ですか?!
2017年01月23日 業転玉は“安定していない”ので
「HCの灯油は安い」という思い込み
2017年12月13日 報道される場面に使われるのは必ず安値店
昨日の報道ステーションで灯油を配達していた出光のお店はどこですか?
2018年11月26日 首都圏内 大手HC(ホームセンター)石油事業譲渡?
ガソリン価格差35円。
2018年11月29日 大手HCの石油部門譲渡のうわさはこれが原因と思われる
公正透明な仕切りの威力
2019年01月19日 しかし未だ系列内格差は9.1円も
灯油の業転と系列の格差
※灯油の配達について書いた記事の一覧
2013年02月08日 フルSSでも人員不足で小口配達を断るケースが多く、配達可能なSSが激減
配達可能SS減少
2014年01月22 普段は給油のついでにセルフで買っているのだけど自動車事故に遭ってしまってー
普段は気にもしなかったけど、
2014年11月26日 商圏(地域)の環境とか、業転玉を混ぜているかどうかで明暗は分かれます。
灯油配達、明と暗
2015年12月11日 タイトル通りです
灯油配達 「救うのはもはや行政の領域」
2016年12月17日 需要あっても採算あわず(←「歪み」の象徴)
灯油配達中止SS増加
2017年12月02日 過疎地での実証事業
灯油の自動販売機
2019年01月18日 近所のガソリンスタンドが無くなっても巡回業者が来るから大丈夫?
週に1度しか来ない灯油の巡回業者
2019年11月05日
「何年か前から来なくなった」@灯油の巡回販売
2020年11月14日 当店の店頭現金価格は18リッター1300円台。近隣セルフは1700円台と1600円台
安定供給に加え、低価格で供給しています。
※その他
2012年05月10日
消費者の皆様へ(古い灯油の処分について)
この後さらに消防から「無料で引き取ってあげて」とお達しがありました。
「そんなこと言われなくてもそうしている」と思っていましたが、
今回この記事を書くのにググっていたら・・・
おっとぉ!!(゚ロ゚屮)屮
2018年11月09日の記事
家事と家族とエトセトラ ガソリンスタンドに古い灯油は処分してもらえるのか聞いてみた
https://www.syufu-switch.com/entry/2018/11/09/155409
そういえば、消防からのお達しに腹を立てて、「巡回業者やHCは古い灯油の引き取りはしないから、って。だけど巡回業者やHCの安値の灯油がガソリンスタンド減少の要因の一つなんだよ。それなのに何でそういう尻拭い的なことだけ地場フルが押し付けられなきゃならないの!?」みたいな内容の記事を書いたことがあるのだけど、探したけれど見当たらない。
見つかったらここに追記しますね。
2月5日追記
2月5日燃料油脂新聞より
配達用灯油・軽油・A重油 いぜん業転玉
以前ほどではないが、業転玉の方がリットル数円単位で安い。「利は元にあり」だから。
※
PBSSが安い業転玉を仕入れるのは良いのです。
系列店の他社買いはそれが例え揮発油ではない灯油や軽油だとしても許せない。
ううん。
業転玉を仕入れていることを公表されるのであれば構いません。
元売も系列店の他社買いを許すのであれば、ブランド料なんて徴収してはいけないと思いますよ。
こんな不公平なことを何時まで放置しておくのですか?
1月30日燃料油脂新聞より
コストコ浜松との大きな価格差懸念 「ジワジワ追いつめられる」
1月28日夕刻時点で地元資本の大型セルフSSが掲げるレギュラーの中心価格は会員139円、フリ価格141円
コストコ浜松は有料会員価格として126円
地元資本のセルフとの価格差は最大15円、地場フルサービスSS業者の掛売価格との価格差は20円超に達している。
事情通曰く
一言でいえば浜松市内SS業者は広く薄くではあるものの、確実にじわじわとコストコ浜松にお客を奪われ続けている。
これだけの価格差を付けられているのだから当たり前の話だ。
国は浜松市天竜区山間部でSS過疎化対策のために移動給油所の実証実験を行った。
あんな巨大クジラのようなコストコが地方に出てくれば地場フル業者が食い潰されてしまうのは火を見るよりも明らかだ。
地方の景気は国がいうほど良くない。
消費者はなんだかんだいっても安さを求めている。
それもリットル当たり15~20円も違えば答えは分かり切ったこと。
地元資本の大手特約店でさえもコストコ価格についていけるわけがない。
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※コストコは“ガソリンはサービスとして提供”している。
記事によるとコストコ浜松の月間販売量は1500キロリットル~2000キロリットル前後のようです。
究極の安値量販モデルですね。
もし仮にリッターマージン1円としても150万~200万円。
でも今、業転価格から推測するとリッターマージンは6円程度あるのではないでしょうか?
あくまでも憶測ですが・・・
やはり究極の安値量販、
薄利多売⇒大儲けのパターンです。
>リットル当たり15~20円も違えば答えは分かり切ったこと。
ですよね。そんなことは誰だって分かる。高値店の当店だって最初から答えは知っている。
公取委に不当廉売で何度も訴えている石商。
でも、規制緩和直後、
業転や卸格差が公になっていないなかで、それを行っていたのは誰ですか?
業転玉を仕入れることでそれが可能だった特約店と販売店ですよね!
そうして全量系列仕入れを貫き高値店となるしかなかった販売店をスケープゴートにしてきた。
スケープゴートにされながらも全量系列仕入れで生き残ってきた者からすれば、石商による公取委への訴えは噴飯ものでしかない。