灯油難民が顕現化しつつありますが、軽油の配達も「昔のようなわけにはいかない」ということを知って下さい。
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20年近く前のことです。
「あれ?そういえば〇〇会社さんの車、最近給油に来られていないね」
20台ほどの営業車が1台も給油に来られなくなりました。ひと言もナシに。
(※他店の店頭価格看板と10円以上もの価格差があった当時の顧客離れは、それはそれは凄まじいものでした)
それから半年くらい経った頃でしょうか。
「カードがまだ出来てないから、会社からココに行けって言われたんやけど」と1台の営業車が来店。
どういうことだろうか?と訝しみながらも、まだ口座が残っていたので“掛け”で給油しました。
後から考えてみると、新しく取引を始めたガソリンスタンドのカード(恐らくその店のオリジナルカードではなく元売のカード)が届いていないので、という意味だったのでしょう。その1台を最後に取引は完全にありませんでしたから。
その後また取引(給油)先を変えていたようですが、最初のお店はセルフに改装。
次のお店(広域大手2者店)は運営者が替わってから配達は止めたようです。
その企業様からの軽油の配達依頼が、本日ありました。
新規で配達をお受けすることもありますが、
当店が配達業務を受けさせていただくのは、高値にもかかわらず、これまで変わらずに取引を継続して下さった既存客へのサービスです。
利幅圧縮のなかでの顧客流出で、年に何百万も自己資産を注ぎ込まなくてはならない店を続けたのは、
10円以上もの高値にもかかわらず、窓ふきなどのサービスも行き届かなくなってもなお、
「こっちは何もしなくていいから、(給油も)あとでいいから、向こうの人を先にしてあげて」
そんなふうにして当店を利用してくださる顧客の存在があったからです。
「客を選ぶ」と言えば格好いいけれど、実際はそうじゃあない。
大手による採算度外視の価格競争の煽りを受けて、
従業員を失い、配達用ローリーも減車し、全ての方の要求、ご希望に応えることができなくなっただけ。
近畿地方で木枯らし1号
昨日、昨年より18日早い木枯らし1号が吹いたというニュース。
昨日、昨年より18日早い木枯らし1号が吹いたというニュース。
灯油のシーズン到来です。
早速です。
(灯油の配達は既に始まっているというか、当店には一年中需要があるので真夏でも灯油配達はしているのですが、)
当店の顧客ではない方からの、“灯油配達の問い合わせ”
毎年数件のお問い合わせがあり、その殆どをお断りしています。
今朝掛かってきた電話は、
昔取引のあった企業に、昔勤めていたという男性からのものでした。
転職して大阪に勤めに出ていたが退職したとのこと。
これまでは孫が買いに行ってくれていたがそれが適わなくなり、昔燃料を入れに行ったことがあるという理由で、当店に電話をしてこられたそうです。
お住まいはニュータウンとのことで、これまでと同様に事情を話してお断りしたのですが、
食い下がられるので
「主人が配達から戻ってきたら1回相談してお返事します(※)」と一旦電話を切りました。
(※)当市はPBSSはJASSだけなのに業転を基にしたかのような市況でしたから、灯油の配達でさえ(他店の配達価格よりリッター10円高でも)一桁マージンしかなかった数年前はこちらも泣きながらお断りしていましたが、今は市況が良くなってマージンも回復しているので、少しmasumiさんに欲が出たのです。
しかしこうちゃんの答えは、
「近かったら行かんでもないけど・・・。ニュータウンやったら〇〇石油さんとこが近いから行ってくれるんちゃうかな」
お聞きしていた番号に電話をかけ、謝りながらお断りして、〇〇石油さんの電話番号をお教えすると、
「そこには(給油に)行ったことがないから・・」とおっしゃるので、「では巡回業者さんの電話番号をお教えしましょうか?」と言うと、「巡回業者も昔は来ていたけど、何年か前からこの辺りには来なくなった」とのこと。
「給油に行ったことがなくても大丈夫なので、一度〇〇石油さんに電話してみてください。元売のホームページには100リットルからと書いてあるけど、ポリ容器あと1つ増やして5つにしたら多分行ってくれはると思うので・・・」と電話を切りました。
謝りながら。
ニュータウンとその周辺には大型セルフが何店舗もある。
スタッフの数もフルより多い。
だけど、小口配達には行かないし、携行缶へのガソリン販売もしない。
燃料油マージンだってフルと変わらないと思う。
販売数量はフルの倍ほどあると思う。
だけど、小口配達には行かないし、携行缶へのガソリン販売もしない。
灯油に関する記事一覧
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