4月7日ぜんせきより
あぶらや、対馬から撤退 2SS地元業者譲渡へ
>撤退の理由については「大勢のお客様に利用していただいたが、事業を継続するために必要なご来店数には届かず、事業継続は困難と判断した」

※需要が限られているような商圏で安値量販経営をしようとしたことが、そもそもの間違いです。
・・・
「他にも何らかの力(圧力?)が働いたんちゃうか?」byこうちゃん
※対馬、あぶらやの過去記事です。
2017年05月25日 市況165円の離島に、128円でPB出店@ガソリンリッター37円差
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/f8ac381919ca8fb162fff8b4e45d74f0
2018年07月27日 「早く一抜けたってした方が賢いよ」
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/e93dfde2587bc012fcb380702a04a2d1
2020年11月28日 因果応報
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/b8b8d45e82dc21bbf826b48521a73df0
2021年02月28日 消費者が悲鳴を上げるようになりました。
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/87301eec22cc52a1956c2320abd5bc64
※2017年から4年で撤退・・・
地元の販売店は安堵しているのでしょうか?
そして地域住民の反応は?
「論説」G(ガソリン販売数量)54~181キロSSの実像
>報告書によると「営業利益ベースの赤字企業割合」は前年度比6.3ポイント改善して31.5%だった。
ただ1SS運営企業では34.4%が赤字となっており、より厳しい状況が続いている。
>ガソリン(販売数量)計を運営SS数別にみると、1SS54.1キロ、2~3SS85.9キロ、4~5SS127.4キロ、6~9SS127.8キロ、10SS以上181.1キロで、1SSディーラーと10SS以上の大手では3.3倍の格差
>軽油のみフルが2割弱多いものの、ガソリン計では3.2倍、灯油も6割増しでそれぞれセルフの方が売っている。

※リッターいくらのマージンの業界です。
数店舗運営している方が有利に決まっている。
フルの方が軽油の販売量が多いのは、客層が法人だから。
しかしその殆どが発券店値付けカードによるものの場合、粗利は代行給油手数料の5円という残念なことに。
セルフ解禁から20年以上を経て、消費者には「セルフは安い」という刷り込みが完了したこともあり、
元売再編統合が完了して価格差が殆ど無くなった現在、灯油に至ってはフルの方が安い場合もあるのに、
風雪のなかでもセルフで消費者がポリ容器に自ら給油しているという現実。
全石連 全農系SS問題を協議
>全農系の廉売がいまだに続いていることが明らかになり、農林水産省へ申し入れることの必要性が指摘された。

※当商圏では全農系もそうですが、系列店でありながら業転価格で安売りをしていた店も既に安売りを止めています。
“綱渡り”中山間地の供給 撤退SSを僧侶が継承 住民思い決断
>「1週間SSを閉めたら、間違いなく寒さで死ぬ人が出てくるでしょうね」
>SSの経営は危機的で、どうにか細い綱の上を渡っているような感じ。とてもじゃないが、併設のコンビニを合わせても収益は赤字同然。将来の事を考えると不安や心配がかなり大きい。
>ただ、商売が成り立つかどうかの二元論だけで物事は決められない。もし高齢者が多いこの地区でSSが無くなると、地域住民の日常生活はもちろん、農業や産業、さらに住民の命にかかわる。

※価格競争、過当競争が始まった時にガソリンスタンド過疎地(灯油難民)の発生は予想できました。
「必要とされない店が淘汰されるだけ」というコメントを頂いたこともありますが、大きすぎる卸格差に因って必要とされている店の方が廃業を余儀なくされてきた20数年間でした。
それにしても腹が立つ。
この問題は政治、行政の責任です!
4月8日燃料油脂新聞より
ENEOS・出光3週ぶり仕切り値上げ 全油種1円

※元売の卸価格と市況は別ものです。
