手術が決まってしばらくすると、そのときは痛みから解放されたくて喜んで手術の話を決めたのだけど、事の重大さに耐えられなくなってしまった。
もう30を過ぎたのだから当然かも知れないけれど、一人で手術の話を聞いて、誰に相談もできず一人で決定してきたら、どっと疲れた。
本当に正しい決断をしたのか。もし何かあったら・・・と不安になってきた。
それは
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さんの琵琶湖の家にお邪魔したときに爆発して、解決。
しかし数日後、父に手術の話をしたら「それは命取りか。大丈夫か。やらなあかんのか」と落ち込まれてしまった。
その数日後、数日前に田舎から帰ってきた母にも「脊椎のところを触るなんて怖い」と言われて、余計不安が増長・・・
(帰省中に手術をする事実だけは父が伝えていたが、しばらく話題にならずちょっとがっかり)
不安がっている両親に自分の不安を言えず、今まで不安な自分を見せてこなかったのもあって、どこに不安をぶちまければいいのかわからず、頭がおかしくなりそうになった。
ご親戚にドクターのいる
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「大丈夫よ。脳外科の手術で、脳の中の細かい手術をするわけじゃないんだから、難しくないわよ。先生もほぼ大丈夫っておっしゃったんでしょ。ご安心ください。」
でもインターネットで後遺症のことを調べると(調べるなよ…)脊椎付近を触ったために麻痺、とか書いてある記事を見つけたりして不安が恐怖になりパニックに!もし立てなくなったらどうしよう!歩けなくなったらどうしよう!
今の生活はどう変わるんだろう。友達は?
レッスンは出来るんだろうか?(生徒や保護者はいままでの
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と同じように受け入れてくださるんだろうか)
友達のうちに行ってお茶できるんだろうか(玄関からはうのか?)
みんなと琵琶湖に行けるの?
友達と外出は?
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「
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のまわりの友達は、絶対今までと変わらないって100%保証してあげる。
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が逆の立場だったらどうなの?
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は態度を変えるの?」
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「…。変えない。じゃあさ日本家屋とかだったらどうするの?黙想の家とか」
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「もしそういうことになっても、段さえ這ってでも上がったら、あとは大きな風呂敷の上に
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乗せて、みんなで引っ張ったらいいじゃない。
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はたとえどんな状態になったとしても、幸せの度合いはさほど今と変わらないと思うよ」
その姿を想像したら噴出してしまい、そのあと数日も辛くなったらその想像をした。
数日後、友達に同じ話をしてみた。
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「風呂敷は引っ張りにくいからそりにするわ」「
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自身が立てなくなったりしたら不便だけど、こちら側はなんの変化もないよ」
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「もし私が
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だったら、周りが受け入れてくれるかじゃなくて、自分が歩けなくなるかもしれない現実を受け入れられないかもしれない。でも、もし私が事故とかで半身不随とかになっても
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は私の友達でしょ。一緒だよ。でもここは日本だから、たとえば座敷のレストランとか、行きにくくなる場所は出てくるかもしれない。でも他のところに行けばいいんだし」
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「おぶれるように身体鍛えないとな~」
最悪、
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がどんな状態になっても、帰ってこれる場所があり、いろんな方法がある。
安心して手術に行ってこよう。
本当に恵まれてる。
たったひとつの不安、もしもの場合、周りがどう
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を受け入れてくれるかは解決したし、逆に言えば、それだけが不安材料だったのだから、ある意味
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は幸せなヤツだな