肥満児だったから、柔の道へ―あきらかに間違った選択だが、中学入学の日、“ただ校内を歩いていただけ”なのに先輩から、
「柔道やるために生まれてきたような身体だよ、ぜひ」
と勧められ、断る理由もないので入部したのだった。
しかしそのころは、格闘技そのものに興味がなかった。
小学生時代は、全盛期を迎えていたプロレスに夢中にはなった―スタン・ハンセン! ロード・ウォーリアーズ!!―が、
ガチンコ勝負、しかもそれを自分が、、、などとはとてもじゃないが考えられなかった・・・のに。
当然、そんな肥満児が強くなるわけもない。
受け身までは必死になって練習したが、映画に夢中になっていたころだから「早く終われ、早く終われ」と願い祈りつづけた毎日の部活動だった。
そんな自分が、なぜマッチョ主義? に??
格闘技に熱狂していく過程は、二段階に分けられる。
第一次成長期? が、16歳のころ。
ボクサー、マイク・タイソンの出現による。
リングに上がらなかったら傷害事件ばかり起こしそうな(というか、実際に起こしまくりだった)ヤンチャくんの、圧倒的な強さ。
痺れた。憧れた。
そして第二次成長期が、18歳のときに訪れる。
新聞奨学生をやっていた自分、朝刊配達中に酔っ払いのキチガイあんちゃんにからまれ、200部くらい新聞が積まれた自転車を蹴り倒され、自身も胸のあたりを「どつかれた」のである。
しかし怖くて、なにも出来なかった。
その一部始終を、ちょっと好いていたマクドナルドの女子店員に目撃された。
早番? の彼女が出入り口を掃除しているその数メートル先で、コトが起こったからである。
やり返せなかったこと―そのものよりも、彼女の視線が堪えた。
そうして、強くなりたいと思った。
時代は総合格闘技PRIDEと、立ち技格闘技K-1の全盛期。
その波に乗って? 道場に通いだしたのだった。
その結果、こんな感じになった。
というわけで。
今宵は、自分のこころを動かした格闘技の試合を3つ挙げてみたい。
最も好きなのが総合格闘技(世界基準では、MMAという)だから、自然とこういう結果になる。
3つ目はリアルタイムで観たわけではない、、、って当然か、これは自分の生まれた年に「誕生」した伝説の試合だが、いま観ても興奮するので敢えてチョイスしておいた。
(1)アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ VS ミルコ・クロコップ(2003、11.09 PRIDE GRANDPRIX 2003)
2R 1:45、腕ひしぎ十字固めでノゲイラ勝利。
世紀の大逆転劇。この場に居た幸福を、いまでも思う。
(2)桜庭和志 VS ホイス・グレイシー(2000、05.01 PRIDE GRANDPRIX 2000)
6R終了時、セコンドからのタオル投入により桜庭の勝利。
ヒーロー誕生、その瞬間の歓喜!
(3)モハメド・アリ VS ジョージ・フォアマン(74、10.30 ボクシング)
いわゆる、キンシャサの奇跡。
パワーで圧倒するフォアマンの頭に血を上らせるため、ラウンド中、罵倒を繰り返すアリ。
やたらめったら打ちまくるフォアマンが疲れた8ラウンド、アリの逆襲でKO勝利。
道場の練習で知り合ったプロ格闘家が、ひとり居る。
現在は引退し、作家・解説者・ミュージシャンとして活躍する須藤元気である。
彼は格闘家のなかではたいへん珍しい読書家で、そーとー本を読んでいる。
少し苦しい繋げかたではあるが、
明日は、自分と文学について。
※そういえば行方不明だったK-1王者、ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)が見つかった。
事件に巻き込まれたのではなく、
「2009年ごろからずっと怪我があって休みたかった」ということ。
とりあえず、えがった。
ゆっくり休んでね。
つづく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『文、学。→音、学。 ~自分を構成する「あらゆるヒト・モノ・コト」vol.13~』
「柔道やるために生まれてきたような身体だよ、ぜひ」
と勧められ、断る理由もないので入部したのだった。
しかしそのころは、格闘技そのものに興味がなかった。
小学生時代は、全盛期を迎えていたプロレスに夢中にはなった―スタン・ハンセン! ロード・ウォーリアーズ!!―が、
ガチンコ勝負、しかもそれを自分が、、、などとはとてもじゃないが考えられなかった・・・のに。
当然、そんな肥満児が強くなるわけもない。
受け身までは必死になって練習したが、映画に夢中になっていたころだから「早く終われ、早く終われ」と願い祈りつづけた毎日の部活動だった。
そんな自分が、なぜマッチョ主義? に??
格闘技に熱狂していく過程は、二段階に分けられる。
第一次成長期? が、16歳のころ。
ボクサー、マイク・タイソンの出現による。
リングに上がらなかったら傷害事件ばかり起こしそうな(というか、実際に起こしまくりだった)ヤンチャくんの、圧倒的な強さ。
痺れた。憧れた。
そして第二次成長期が、18歳のときに訪れる。
新聞奨学生をやっていた自分、朝刊配達中に酔っ払いのキチガイあんちゃんにからまれ、200部くらい新聞が積まれた自転車を蹴り倒され、自身も胸のあたりを「どつかれた」のである。
しかし怖くて、なにも出来なかった。
その一部始終を、ちょっと好いていたマクドナルドの女子店員に目撃された。
早番? の彼女が出入り口を掃除しているその数メートル先で、コトが起こったからである。
やり返せなかったこと―そのものよりも、彼女の視線が堪えた。
そうして、強くなりたいと思った。
時代は総合格闘技PRIDEと、立ち技格闘技K-1の全盛期。
その波に乗って? 道場に通いだしたのだった。
その結果、こんな感じになった。
というわけで。
今宵は、自分のこころを動かした格闘技の試合を3つ挙げてみたい。
最も好きなのが総合格闘技(世界基準では、MMAという)だから、自然とこういう結果になる。
3つ目はリアルタイムで観たわけではない、、、って当然か、これは自分の生まれた年に「誕生」した伝説の試合だが、いま観ても興奮するので敢えてチョイスしておいた。
(1)アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ VS ミルコ・クロコップ(2003、11.09 PRIDE GRANDPRIX 2003)
2R 1:45、腕ひしぎ十字固めでノゲイラ勝利。
世紀の大逆転劇。この場に居た幸福を、いまでも思う。
(2)桜庭和志 VS ホイス・グレイシー(2000、05.01 PRIDE GRANDPRIX 2000)
6R終了時、セコンドからのタオル投入により桜庭の勝利。
ヒーロー誕生、その瞬間の歓喜!
(3)モハメド・アリ VS ジョージ・フォアマン(74、10.30 ボクシング)
いわゆる、キンシャサの奇跡。
パワーで圧倒するフォアマンの頭に血を上らせるため、ラウンド中、罵倒を繰り返すアリ。
やたらめったら打ちまくるフォアマンが疲れた8ラウンド、アリの逆襲でKO勝利。
道場の練習で知り合ったプロ格闘家が、ひとり居る。
現在は引退し、作家・解説者・ミュージシャンとして活躍する須藤元気である。
彼は格闘家のなかではたいへん珍しい読書家で、そーとー本を読んでいる。
少し苦しい繋げかたではあるが、
明日は、自分と文学について。
※そういえば行方不明だったK-1王者、ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ)が見つかった。
事件に巻き込まれたのではなく、
「2009年ごろからずっと怪我があって休みたかった」ということ。
とりあえず、えがった。
ゆっくり休んでね。
つづく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『文、学。→音、学。 ~自分を構成する「あらゆるヒト・モノ・コト」vol.13~』
3のキンシャサの奇跡は感動しました。
関係ないけど主催したコンゴの大統領後に革命で追われましたね。
これからも渋くはったりかましてください
の写真かっこいいし、
たくましいですね~(^^
テレビは見られるようになりましたが、動画は相変わらず止まる事が多くイライラするので半分も見れません。
光にすれば解決できるのですが・・・・
なにか、きっかけが必要なのねぇ、、、
やっぱり異性の視線だったのね。
おねいちゃんは、もう、開き直っているから、視線も何も感じないらしい。
ブアカーオはそうだったのか!!
最近見ないんで如何したのかと思ってたゎ。
子どもの頃はザ・ファンクスのテリーが大好きでよく見てましたよ~。
きっかけが彼女の視線だったからこそ、頑張れたんだと思いますよ。