本年度の総括、第4弾は「BOOK」。
小説、ノンフィクションはもちろん、写真集なども含まれた出版物のベストテン。
このなかの9冊は、すべてウェブ上で注文から会計まで済ませている。
町の本屋さんをなくさないためにも、自分の足で!! とは思っているのだが、わが町田市でも品揃えがよく活気もある本屋さんがほとんどなくなってしまった。
「モニター上」ではなく「紙で読む!」とは思いつづけているものの、これだっていつ「こころがわり」するか分かったものではない。
これを単に、「時代」のせいにしてよいものかどうか・・・。
(1)『聖なるズー』(濱野ちひろ著=集英社)
ズーフィリア(動物性愛者)を取材した衝撃作。
とはいえ本書はその行為に対し是非を問うというより、愛の本質や可能性を探ろうとしている。そこが感動的でさえある。
(2)『夢みる部屋』(デイヴィッド・リンチ、クリスティン・マッケナ著/山形浩生・翻訳=フィルムアート社)
鬼才デヴィッド・リンチの自伝。
かなりの大著だが、山形浩生による名訳によって意外とサクサク読める。
(3)『少年と犬』(馳星周・著=文藝春秋)
直木賞受賞作。
デビュー直後から読んでいるが、作風もだいぶ変わった。
けれども、犬に対する深い愛情と信頼だけは変わらない。そこがよかった。
(4)『マーティン・スコセッシ:映画という洗礼』(佐野亨・編=河出書房新社)
処女作から『アイリッシュマン』までを網羅、天才のキャリアを総括する「信者にとっての聖書」。
(5)『春死なん』(紗倉まな著=講談社)
AVの世界で活躍する著者は、その背景ゆえに注目されたのかもしれないが、文章のセンスは元々光るものがありました。
(6)『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子・翻訳=筑摩書房)
「おんな、ゆえ」に直面する障壁を描き、ビッグインパクトを残した。
映画版もよいが、脳に杭を打たれる感覚を味わいたければ、ぜひ原作を。
(7)『火将ロシエル写真集「MOON STONE」』(ワニブックス)
いまいちばん推している、コスプレイヤーさんです。
(8)『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』(長島有里枝・著=大福書林)
女性写真家の「女性」って、果たして必要?
被写体の捉えかた以上に注目される性別への疑問を問う。
(9)『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(上出遼平・著=朝日新聞出版)
『ワカコ酒』も『孤独のグルメ』もいいが、毒素の強いこういうのも必要なんだと思う。
(10)『BLUE GIANT EXPLORER』(石塚真一・著=小学館)
現在、唯一「きちんと」読んでいる漫画。
目が離せない面白さです、ほんとうに。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『外国女優別キャリア10傑(47)ブリジット・フォンダ』
小説、ノンフィクションはもちろん、写真集なども含まれた出版物のベストテン。
このなかの9冊は、すべてウェブ上で注文から会計まで済ませている。
町の本屋さんをなくさないためにも、自分の足で!! とは思っているのだが、わが町田市でも品揃えがよく活気もある本屋さんがほとんどなくなってしまった。
「モニター上」ではなく「紙で読む!」とは思いつづけているものの、これだっていつ「こころがわり」するか分かったものではない。
これを単に、「時代」のせいにしてよいものかどうか・・・。
(1)『聖なるズー』(濱野ちひろ著=集英社)
ズーフィリア(動物性愛者)を取材した衝撃作。
とはいえ本書はその行為に対し是非を問うというより、愛の本質や可能性を探ろうとしている。そこが感動的でさえある。
(2)『夢みる部屋』(デイヴィッド・リンチ、クリスティン・マッケナ著/山形浩生・翻訳=フィルムアート社)
鬼才デヴィッド・リンチの自伝。
かなりの大著だが、山形浩生による名訳によって意外とサクサク読める。
(3)『少年と犬』(馳星周・著=文藝春秋)
直木賞受賞作。
デビュー直後から読んでいるが、作風もだいぶ変わった。
けれども、犬に対する深い愛情と信頼だけは変わらない。そこがよかった。
(4)『マーティン・スコセッシ:映画という洗礼』(佐野亨・編=河出書房新社)
処女作から『アイリッシュマン』までを網羅、天才のキャリアを総括する「信者にとっての聖書」。
(5)『春死なん』(紗倉まな著=講談社)
AVの世界で活躍する著者は、その背景ゆえに注目されたのかもしれないが、文章のセンスは元々光るものがありました。
(6)『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子・翻訳=筑摩書房)
「おんな、ゆえ」に直面する障壁を描き、ビッグインパクトを残した。
映画版もよいが、脳に杭を打たれる感覚を味わいたければ、ぜひ原作を。
(7)『火将ロシエル写真集「MOON STONE」』(ワニブックス)
いまいちばん推している、コスプレイヤーさんです。
(8)『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』(長島有里枝・著=大福書林)
女性写真家の「女性」って、果たして必要?
被写体の捉えかた以上に注目される性別への疑問を問う。
(9)『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(上出遼平・著=朝日新聞出版)
『ワカコ酒』も『孤独のグルメ』もいいが、毒素の強いこういうのも必要なんだと思う。
(10)『BLUE GIANT EXPLORER』(石塚真一・著=小学館)
現在、唯一「きちんと」読んでいる漫画。
目が離せない面白さです、ほんとうに。
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明日のコラムは・・・
『外国女優別キャリア10傑(47)ブリジット・フォンダ』
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