54年1月23日生まれ・現在58歳。
北海道出身。
公式プロフィール…ウェブサイトとして、ひじょーによく出来ていてすごい。所属している蛭子さんのイラストが効いている。
亡くなったばかりの森光子さんもそうだったようですが、
きのうにつづき、「割と」遅咲きの俳優さん登場です。
自分が創りたいのが少年少女のための、少年少女たちの物語・・・のため、どうしたってフレッシュな若いクリエイター、若い俳優に注目しがちですが、
有名になったころ既に人生の哀歓を感じさせてくれるような、苦労してきた俳優さんだって好きです。
若い俳優さんは演技の下手さ加減も「フレッシュさ」で誤魔化すことだって出来ますが、チューネンといわれる世代の俳優さんが演技ダメダメだったら、それは単に実力がないってことで淘汰されていきますから、そうならず残ったという「自信」が演技の根っこにあるのかもしれません、
小林稔侍さんと同様、本日の主役、小日向文世(こひなた・ふみよ)さんの演技は、軽やかなものであれ重みのあるものであれ、「それ」を感じるのですよね。
※武の新作を別次元に導いたのは、小日向さんをはじめとするチューネンたち
<経歴>
遅咲きとはいったけれど、舞台の世界ではそれなりに名の通ったひとであったようです。
小学生時代の学芸会で演じることの快楽を経験するも、「自分には才能がない」と思い込み、絵を描いたり写真を撮ったりすることに夢中になる。
東京写真専門学校を卒業後、俳優への憧れを捨て切れず、中村雅俊の付き人を務める。
77年、『オンシアター自由劇場』に入団。
劇団解散後から、しばらく不遇がつづく。自分がいったのは、この時代のことです。
映画俳優デビュー作は、88年の『上海バンスキング』。
脚光を浴びるのはそれから10年くらい先のことで、それまでは「いったい、どこに居るのか」というような端役が続きました。
90年代後半より、「やや」高めの声と、そのイメージを裏切るかのようなキャラクター性が受け、野心的な映画監督から連続オファーを受けるようになる。
ここに気づいたのは他者である監督さんだったのでしょうか、それとも、小日向さん自身だったのでしょうかねぇ。
小栗康平の『眠る男』(96)、伊丹十三の『マルタイの女』(97)、平山秀幸の『愛を乞うひと』(98)、三池崇史の『オーディション』(2000)、冨樫森の『非・バランス』(2001)、三谷幸喜の『みんなのいえ』(2001)・・・作品の出来不出来に関わらず、どの作品でも印象に残る演技です。
ここからはもう、エンジン全開、
『群青の夜の羽毛布』(2002)、『スウィングガールズ』(2004)、もっと観られていいと思う松尾スズキの監督デビュー作『恋の門』(2004)、初主演を飾った『銀のエンゼル』(2004)、
『いらっしゃいませ、患者さま。』(2005)、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005…2007年の続編にも出演)、『虹の女神』(2006)、事務的かつ氷のような冷たい態度で主人公を突き放す『それでもボクはやってない』(2007)、『遠くの空に消えた』(2007)、
『ザ・マジックアワー』(2008)、『20世紀少年 ―第1章― 終わりの始まり』(2008…2009年の第二作目にも出演)、『ハッピーフライト』(2008)、若手メインの映画で作品を引き締めた『重力ピエロ』(2009)、
外国映画リメイクの主演を張った『サイドウェイズ』(2009)、『沈まぬ太陽』(2009)、『おとうと』(2010)、たけしを殴り返すシーンが出色な『アウトレイジ』(2010)、『必死剣鳥刺し』(2010)、
ほんとうは、こういうひとなのかな・・・と思わせるソフトな快作『犬飼さんちの犬』(2011)、
『スマグラー おまえの未来を運べ』(2011)、『ステキな金縛り』(2011)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、
そして最新作は、三谷幸喜の時代劇『清須会議』(2013)。
大活躍、ですなぁ!
そうそう、先日放送された『インファナル・アフェア』(2002)の日本リメイク、TBS×WOWOWの『ダブルフェイス』でも、優しくて面倒見がよく、それでいて恐ろしいヤクザのボスを好演していました。
次回のにっぽん男優列伝は、小松方正さんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『スタイリッシュは厄介だ』
北海道出身。
公式プロフィール…ウェブサイトとして、ひじょーによく出来ていてすごい。所属している蛭子さんのイラストが効いている。
亡くなったばかりの森光子さんもそうだったようですが、
きのうにつづき、「割と」遅咲きの俳優さん登場です。
自分が創りたいのが少年少女のための、少年少女たちの物語・・・のため、どうしたってフレッシュな若いクリエイター、若い俳優に注目しがちですが、
有名になったころ既に人生の哀歓を感じさせてくれるような、苦労してきた俳優さんだって好きです。
若い俳優さんは演技の下手さ加減も「フレッシュさ」で誤魔化すことだって出来ますが、チューネンといわれる世代の俳優さんが演技ダメダメだったら、それは単に実力がないってことで淘汰されていきますから、そうならず残ったという「自信」が演技の根っこにあるのかもしれません、
小林稔侍さんと同様、本日の主役、小日向文世(こひなた・ふみよ)さんの演技は、軽やかなものであれ重みのあるものであれ、「それ」を感じるのですよね。
※武の新作を別次元に導いたのは、小日向さんをはじめとするチューネンたち
<経歴>
遅咲きとはいったけれど、舞台の世界ではそれなりに名の通ったひとであったようです。
小学生時代の学芸会で演じることの快楽を経験するも、「自分には才能がない」と思い込み、絵を描いたり写真を撮ったりすることに夢中になる。
東京写真専門学校を卒業後、俳優への憧れを捨て切れず、中村雅俊の付き人を務める。
77年、『オンシアター自由劇場』に入団。
劇団解散後から、しばらく不遇がつづく。自分がいったのは、この時代のことです。
映画俳優デビュー作は、88年の『上海バンスキング』。
脚光を浴びるのはそれから10年くらい先のことで、それまでは「いったい、どこに居るのか」というような端役が続きました。
90年代後半より、「やや」高めの声と、そのイメージを裏切るかのようなキャラクター性が受け、野心的な映画監督から連続オファーを受けるようになる。
ここに気づいたのは他者である監督さんだったのでしょうか、それとも、小日向さん自身だったのでしょうかねぇ。
小栗康平の『眠る男』(96)、伊丹十三の『マルタイの女』(97)、平山秀幸の『愛を乞うひと』(98)、三池崇史の『オーディション』(2000)、冨樫森の『非・バランス』(2001)、三谷幸喜の『みんなのいえ』(2001)・・・作品の出来不出来に関わらず、どの作品でも印象に残る演技です。
ここからはもう、エンジン全開、
『群青の夜の羽毛布』(2002)、『スウィングガールズ』(2004)、もっと観られていいと思う松尾スズキの監督デビュー作『恋の門』(2004)、初主演を飾った『銀のエンゼル』(2004)、
『いらっしゃいませ、患者さま。』(2005)、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005…2007年の続編にも出演)、『虹の女神』(2006)、事務的かつ氷のような冷たい態度で主人公を突き放す『それでもボクはやってない』(2007)、『遠くの空に消えた』(2007)、
『ザ・マジックアワー』(2008)、『20世紀少年 ―第1章― 終わりの始まり』(2008…2009年の第二作目にも出演)、『ハッピーフライト』(2008)、若手メインの映画で作品を引き締めた『重力ピエロ』(2009)、
外国映画リメイクの主演を張った『サイドウェイズ』(2009)、『沈まぬ太陽』(2009)、『おとうと』(2010)、たけしを殴り返すシーンが出色な『アウトレイジ』(2010)、『必死剣鳥刺し』(2010)、
ほんとうは、こういうひとなのかな・・・と思わせるソフトな快作『犬飼さんちの犬』(2011)、
『スマグラー おまえの未来を運べ』(2011)、『ステキな金縛り』(2011)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012)、
そして最新作は、三谷幸喜の時代劇『清須会議』(2013)。
大活躍、ですなぁ!
そうそう、先日放送された『インファナル・アフェア』(2002)の日本リメイク、TBS×WOWOWの『ダブルフェイス』でも、優しくて面倒見がよく、それでいて恐ろしいヤクザのボスを好演していました。
次回のにっぽん男優列伝は、小松方正さんから。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『スタイリッシュは厄介だ』
頼りない雰囲気だけど 中に鋼(はがね)
そんな役を気負わずこなす俳優さん
「ダブルフェイス」では ジャック・ニコルソンの役どころ
どちらも恐いー
狂人演じさせたら凄く似合う方ですね。