Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(194)トム・サイズモア

2025-03-13 00:10:00 | コラム
61年11月29日生まれ・2023年3月3日死去、享年61歳。
アメリカ出身。

メディアによる訃報記事はとても小さなものだったけれど、かなり動揺した死―脳動脈瘤により危篤状態となり、親族の苦渋の決断ののち生命維持装が外される、、、。

頼りがいのあるタフガイで、けれども危なっかしいところがあって、目を離すとすぐに法の向こう側に行ってしまう。
みたいなキャラクターがとても上手なひと、
2010年代の映画における活躍は少なかったものの、『ツイン・ピークス』の新版(2017)でも魅力的なキャラクターを演じていたのになぁ!涙



※サイズモアさんを最初に認識した映画…この時点ですでに、危なっかしい!!


<経歴>

映画俳優デビュー作は、89年のオリヴァー・ストーン監督作『7月4日に生まれて』。

同年には『ブルースチール』(89)や『ロックアップ』(89)にも出演、
主役を演じられる派手さはないけれど、ジャンル映画で大暴れしそうな溌溂さがありましたね。

『真実の瞬間』(91)、『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』(91)、
『トゥルー・ロマンス』(93)、『スリー・リバーズ』(93)、『ワイアット・アープ』(94)、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(94)、

キャスリーン・ビグローが演出、公開時よりも現在での評価が高いSF『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』(95)、


『ヒート』(95)での強盗団の一味役も素晴らしかったですし、


『レリック』(97)、

『プライベート・ライアン』(98)の頼れる兵士役も見事だったなぁ!


そうなのです、
その見た目から悪役イメージが強いですが、前述したように善と悪を往来するような複雑性も表現出来るひとで、

その最たる例がスコセッシの『救命士』(99)でしょう。

主人公ニコラス・ケイジの同僚…つまり救命士なのですが、あんまり人助けしているようには見えないのですよね、このひとが運転する救急車に乗っても病院には辿り着かず、怪しいところに連れていかれるのではないか、、、という恐怖。
映画のテーマは狂騒と孤独と精神の安寧、その狂騒を担っていたといえるでしょう。



そのほかの出演作に・・・
『パール・ハーバー』(2001)、『ブラックホーク・ダウン』(2001)、『ドリームキャッチャー』(2003)、
『アルティメット・インパクト』(2010)、『ゲットバッカーズ』(2014)、『パシフィック・ウォー』(2016)、映画としての遺作は2017年の『ザ・シークレットマン』にあたるのか。

2023年3月3日死去、享年61歳。

本文を編集していて思いましたね、
トム・クルーズやサイズモアさんを同一線上で語るような、そんな映画小僧でありつづけたいと^^

合掌。


次回の列伝は、トム・セレックさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『それでも安上がりな、金持ち気分(^^;)』
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 令和版・海外俳優列伝(19... | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事