maruの下手の横好き写真とつぶやき
写真を撮ったり、音楽(クラシック・ロック)をよく聴き、読書は古典(主に哲学中心)がメインです。全体主義社会の動きに警戒。
 



維新の会、TPP参加公約に…橋下氏が骨格表明
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120211-OYT1T00020.htm

TPPの参加や日米同盟を重視するのが、
彼の言う船中八策らしい。

関税自主権を放棄するわけだ。必死で取り戻した国の権利を。

確かに、現状までの報道や彼の大阪都構想などをから、
既存政党にはない斬新なアイディアを持った政治指導を期待させるものがある・・・
なにせ、自民も民主も、国難を乗り切るだけの力はないのだから。

でも、一方、自分の中にある、小泉劇場と同じ匂いが、マッタをかけていた。

自分の主張を行うに、敵を作り、攻撃する手法であったり、
複雑な話は避けて、白か黒かみたいな論法をもってする。

大阪の、市と府の二重構造などは、確かに無駄なんだろうけど、
そういう分かりやすい部分で突っ走っている間は良い。
理解も得られやすい。

だけど、この二点だけでも日本には打撃が大きすぎる。逆の主張なら、それこそ良かったのに。
もうジャイアン米国のいいなりになりたくない、のび太でいるのは嫌だ。
それが日本人誰もがそう思っているはず。
(まあ、嫌々でもそうせざるを得ない訳だけど、多くの人は細かい事は知らない)

この記事でも、農家が・・・と、TPPを論じるに農業だけの被害を例えに出している。
農業だけに絞っても、仮にTPP参加し農業は輸入を前提にしたとして、
価格上昇やられたり、異常気象で輸入分まで回ってこなかったら、どうするつもりか?
起きてもいない事を考えるな、ではなく、不測の事態に備えるのが政治の役目。
農協の改革も必要だろうけど、それとTPPは別の話。

まして、日本の金融やサービスだって、アメリカは交渉にあたり、
例外はないという構えで来ているのに、都合の悪い部分は交渉で権利を勝ち取ると、
賛成派は言う。未だかつて、アメリカから何か勝ち取った事はあるのやら?
ゴロツキ国家相手に交渉って・・・
それとも、第二、第三のプリウス加速事件が起きてもしらないぞっ!と脅されたか?

米国内に住む人達にもTPPは良くない。何度も言うけど一部の多国籍企業くらいなものだ。
99%の人達にとって益するところはない。ただ惜しむらくはアメリカ人って妙に海外の事に疎い・・・

大体、TPP交渉で何を守って、何を譲るのか、詳細は誰も知らないんだから、救いようがない。
おっと、官僚は知っているだろうなあ・・・後に引けなくなってから、知らされるパターンだ。
(確か事前に守りたい部分は申し出る仕組み。交渉が今頃で申し出が通るのか疑問。後から都合が悪いから、
その部分は認めませんという交渉は出来ないのでは?)

TPPを推進したい人の中に、以前地デジ反対のところで、
私も反対の賛同の意を表明した池田信夫のblogがあった。その人は・・・

もし小泉進次郎がフリードマンの『資本主義と自由』を読んだら
池田信夫
日経BP社



自由主義経済信奉者に小泉息子は担がれているわけだけど、何故かテレビの露出度は高い。
こういうの、ななめ目線で見ると、胡散臭い。

フリードマンは、新自由主義の教祖みたいな人だけど、


ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く
ナオミ・クライン
岩波書店



この本の中で、フリードマンから始まる、シカゴ・ボーイズのやり方が怖いものか分かる。
こうやって搾取は続いていくのだし、自由主義とやらで、都合よくシステムを変えて、大儲けする。

まあ、その行き着いた先にTPPがあるのではないか、という事です。
相手国の気に入らない制度も合法的に変えられるし。

なので、TPP参加ってメリットが不透明な割に、よくない面が目立つ仕組みに参加ありきで、
しかも、アメリカ様とこれまで同様、仲良く?やっていこうという政策には、改めてがっかりしました。
ちゃんと独立を果たさないと、ダメなんですけど・・・でも、日米関係を見直すなんて発言したら、
大変な事になるのでしょうが・・・
だからこそ、関係を見直していかないとダメなのですよ。
明治維新って、属国になるためのものではなかったはずだから。

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