暗くなってから家に戻ったサチを
おかあがほっとした顔で迎えた
どこさ行ってたんだと叱るおとうに
さちは山姥の話をした
弟は真剣な顔をして聞いていたが
おとうとおかあは笑いながら言った
なんじゃサチ
山ダヌキにバカされたんじゃろ
山キツネにへーこかれたんかの
サチは誰も信じなくてもよいと思った
持って帰ったきのこで
久しぶりにうめぇきのこ汁が食えたから
弟も赤い顔してふうふう言いながら
たんと食った
おかあも腹かかえて笑っとった
家中に湯気がただよって温かかった
寝る前におとうがつけたラジオから
JBのファンキーな曲が流れた
次の日もその次の日も
サチは幼稚園に行かなかった
その代わり山姥を捜しに山へ入った
どこを探しても見事に美しいサクラの木は見つからなかったし
あれから一度も山姥に会うことはなかった
サチは一年生になった
おかあが元気になったので
学校には毎日通った
ほとんどは楽しかったが
仲良しだと思っていた仲間に
着物がぼろだと笑われたときは辛かった
だがサチは同じように友達が笑われたときは
そんなことないと言い返した
泣いている友達と手をつないで帰る途中
今もおらの花が咲いてるかなぁと思った
このおなはしはお気づきのとおり「花咲き山」のパクリです。失礼いたしました。
おかあがほっとした顔で迎えた
どこさ行ってたんだと叱るおとうに
さちは山姥の話をした
弟は真剣な顔をして聞いていたが
おとうとおかあは笑いながら言った
なんじゃサチ
山ダヌキにバカされたんじゃろ
山キツネにへーこかれたんかの
サチは誰も信じなくてもよいと思った
持って帰ったきのこで
久しぶりにうめぇきのこ汁が食えたから
弟も赤い顔してふうふう言いながら
たんと食った
おかあも腹かかえて笑っとった
家中に湯気がただよって温かかった
寝る前におとうがつけたラジオから
JBのファンキーな曲が流れた
次の日もその次の日も
サチは幼稚園に行かなかった
その代わり山姥を捜しに山へ入った
どこを探しても見事に美しいサクラの木は見つからなかったし
あれから一度も山姥に会うことはなかった
サチは一年生になった
おかあが元気になったので
学校には毎日通った
ほとんどは楽しかったが
仲良しだと思っていた仲間に
着物がぼろだと笑われたときは辛かった
だがサチは同じように友達が笑われたときは
そんなことないと言い返した
泣いている友達と手をつないで帰る途中
今もおらの花が咲いてるかなぁと思った
このおなはしはお気づきのとおり「花咲き山」のパクリです。失礼いたしました。