僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

宇宙(ひろし)は今

2008年07月03日 | SF小説ハートマン
宇宙(ひろし)は星を見ていた。


幼稚園に通っていた頃、
公園でフウセンカズラの種をを沢山集め
幼なじみの星見ちゃんと数えたことがあった。

星見ちゃんは数のことをきちんと知っていて
ちんぷんかんぷんな僕に星は無量大数ほどあるんだと教えてくれた。

そんな沢山の星を全部まとめて宇宙と呼んでいる。
この星のつぶつぶ達が集まって動的に存在しているのが宇宙なら、
それは生命なのか。

大きさを考えず動きだけ見れば似ているかも知れない。
大きさだけではない。私たち人間とは決定的に違うのは時間だ。
細胞が2つに分裂するために必要な時間は数分から数時間。
まるで細胞のように見えなくもない銀河が2つに別れるのに数億年。

一見、何年も何千年何万年も動かず不変のように見える星達も
実はダイナミックに変化している生命かも知れない。


あの時流れ星の数を数えながら見上げた夜空を、
宇宙は今、宇宙船のデッキから見下ろしていた。









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