僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

みどり組のHR…②

2009年06月29日 | その辺の木や花です
すけちゃんより早くできる人って誰かな?

みんな偉いのね

自分のことがちゃぁんと分かる人は

きっと立派な人になるわね

みんなのお父さんやお母さんみたいにね



ボクのお父さんって立派じゃないよ

あらどうして?

だってお母さんがそう言ってたもん

あたしのお母さんだって立派じゃない

そぅどうして?

だってお父さんがいつも言ってるから

ぼくんちだって…
うちだって…


そんなこと競争しないの!



ジレがお留守番してるとね
決まってシロモンが現れるの
シロモンってゆーのはあっちこってで蜜を吸ってる浮気者で有名な奴

でもジレにはいつも優しかった

いきなり吸ったりもしないで
お話しだけして帰っちゃったりもしたの
ジレは何度もそれで救われた気がしたわ

ある時ジレが「私ってこうゆう風に生まれたからそれでいいの」って言った時
シロモンが「ばか!」って言って急に吸い付いてきたの


今まで言わなかったけど、君の蜜が一番甘いんだ、君はそれを知らないだろう、自分で自分の蜜を吸ったことがないから、ボクがネレの蜜を吸った時、ネレは言ったんだ


あたしはジレの蜜を知ってる、妹だもの、あの子がまだ赤ちゃんの頃あたしのお膝でよくよだれを垂らしながら眠ったわ、ジレは素敵に甘い蜜を持ってるの、私にはとてもかなわないすばらしい甘さよ

あたしは嬉しかった、妹として誇りに思ったわ、いつかあの子は自分の魅力に気がつく時が来る、その時あたしはすごく悔しく思うに違いない、そんな自分が嫌だし、ジレを憎く思ったりしたらもっと嫌

だからあたしは武道に励んだの、絶対に負けないものを今の内に作っておこう、そう決めてね、何かひとつ自信が持てたら、ずっとずっと姉妹でいられるから、ジレがあたしの妹でいてくれるから、そう思ったの


ネレはボクにそう言ったよ









コメント
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