僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

「パトスとエロス」 缶コーヒー

2009年06月17日 | お知らせ
少し歩くと高速道路があった。
その下をくぐるとすぐに目的のビルがあるはずだ。そう思って歩き続けた。

まだ時間的には余裕があることに安心して自販機の缶コーヒーを飲んだ。
最近マイブームになっているシナモンコーヒー缶が目についたからだ。


目的地が見つからず、別の高速道路が交差していることに気付いたのはそれからまもなくのことだった。

通り沿いの公園前に立っていた地図を見た時ふと感じた違和感、間違いに気づいた。
急いで戻っても約束の時間には間に合わない。


小学校の遠足の時、自分だけ水筒を忘れた事に気がつきバスの中で気分が悪くなった事をなぜか思い出した。

先方に電話を入れると、それなら後日にしてくれと言われ何度も謝ったがその通りにせざるをえなかった。


仕方なくとぼとぼと戻る道、シナモンコーヒーの自販機が再び辰雄を誘っていた。


















コメント
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