僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

YOKOHAMA…黄昏

2018年03月26日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

素敵なコンサートだったね

留美子は何が一番良かった?

 

う~ん、曲とかテクニックとか分かんないけどあれかな

みんなすごく上手だから俺だって分かんないけど

 

一番若い人、ほら高校生だって言ってた人

あぁ、すごく緊張しちゃってたけど、そこがまた良かったって感じ

 

辰雄も高校の時からギター始めたんでしょ?

ま、一応な

 

もう一度飛鳥見て帰ろうよ、ほらあんなにきれい

風が冷たくなってきたけど大丈夫?

うん、辰雄にくっついてれば平気

昼間あんなにあったかかったのにね、やっぱ海だからかな

 

あんな船で世界中行けたらいいね

いつか連れてってやるよ

 

えっホント?

ウソに決まってるだろ

 

なぁんだ、こら

でもさ、うんと年取ってから留美子と行けたらいいな

 

私がオバサンになっても?

わしがジジイになっても!

 

ねぇ辰雄、キスしよ

人が見てるじゃん

 

いいの、今したくなっちゃったの

寒いからどこか風の来ないところで休憩してこうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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