弓道場のゴミ箱にに切れた弦が捨ててあった
周りを見回すと、誰もいない…
「捨ててあるって事はもういらない、ってことですよね」
と小さな声でささやいてから拾って帰った(くすねたのではない)
よし、これで「わらじ」を作ろう!
ここで言う「わらじ」とは、いわゆる「草鞋」ではなく
「まぐすね」と言って、弓の弦をこすって強くする物です
捨ててあったのは高級品(麻弦)マイムのは合成弦(普及品)
どちらも細い繊維が何十本も撚ってある
合成繊維はテクノーラとかザイロン、ケブラー、アラミド繊維などが使われている
それはそれは強靱なもので、しかも古来からある麻弦より格段に安い
撚り合わせて松ヤニと脂で堅く固めてあるので
編む前にペンチではさみながら柔らかくして
2重巻きの芯を作ったら編んでいく
単純作業だが足に履く草履より小さいので結構指が痛い
もう少しのところで麻弦がなくなってしまった
仕方がないので合成弦を継ぎ足す
やっと完成した
以前作った物は自分の弦一本分だけだったので
ちっちゃいね
これに「くすね」という脂をちょっと付けてこすりまくるのだ。。