僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

スペースシップ…①

2007年04月16日 | いろいろな顔たち

うっほ、めんこい子だなぁ


おまえどっから来たんだ?
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いいなぁ~。

2007年04月14日 | 何でも掲示板
駅前ベンチの落書きです。

同棲って字、よく書けたなぁと
感心してしまいました。

いや、公共物に落書きはイカン!

みんな白で書いてるって事は
仲間か…
確信犯か…
同一人物か…

って、結構人が通るところなのに
いつ書いたんだ?


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ここはどこ?」…②

2007年04月13日 | いろいろな顔たち
こんなところにいたの?もう帰りますよ

「だって春がきれいなんだもん」
そうね、地球はきれいなところね

「もっといっぱいあそびたいよぅ」
そうね、ママも一緒にあそびたいわ、でもね

「でもなんなの?」
時間がないのよ、もうすぐ船がでるわ
地球の人たちが気付かないうちに出発するの

「そんなのヤダよぅ」
あなたはここが気に入ったのね、分かったわ

「えっ?まだいてもいいの?」
そんなに気に入ったんですもの、残りなさい

「わ~い!」
でも来年の春までよ、お迎えにくるからね
ねぇぼうや、一つだけ約束して

「なぁに、何でも言うこと聞くよ」
地球の人とお話しをしてはダメ、絶対によ

「どうしてなの?さっきしちゃったよ」
あなたはSUG星雲のINA星生まれの2QCだってこと
忘れてはいけないの

「忘れちゃったら?」
来年ママがあなたを連れに来たときに
あなたを見つけられなくなっちゃうからよ

「どうなるの?」
帰れなくなるのよ、ずっと地球で暮らすの

「ふ~ん」
じゃ、ママもう行くわ、元気でね
ママの言ったこと覚えてるのよ、元気で楽しみなさい…


およそ3万年前の出来事です
今年もつむじ風と共に船はやってきたが
          
            …2QCは見つからなかった

画像はコスモス様に投稿していただきました
コメント (19)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ここはどこ?」

2007年04月11日 | いろいろな顔たち
「私は誰?」



どっから来たか覚えてないの?
ここは地球だよ

地球の中の日本だよ
つっても知らないよね

今は春なんだよ
あれは桜、それは菜の花

えっ?知ってるの?
君の星にも花が咲いてるの?

違うって、花なんでしょう
じゃ何かな、食べ物だったりして…
仲間?

「思い出してきた」

いいぞ、いいぞ
それで、それで

「ボクは…」
うん、うん

「土筆」
読めないよ

「ボクは…」
うんうん、何?

「 つ く し 」

うそ!








コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私語禁止

2007年04月10日 | いろいろな顔たち


        お口はチャック!




        ん・・・・・・・・・・。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さんぽ…②

2007年04月09日 | その辺の木や花です
ねぇ何だっけ?
何だっけってなに

あれよぅあれ
あれじゃぁ分かんないだろ

う~んとほらきれいな花
桜がきれいだね

うん、桜もきれいなんだけどぉ黄色いのも
菜の花のこと?

そうそう菜の花、でもほら
だから何なの

もう一回くらい買っとかなきゃって
灯油か?

それをほら、こないだ言ってた
あっ、油な!

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねぇねぇあのさ

2007年04月08日 | いろいろな顔たち
あいつってチョーむかつかない?

カレシがちょっとカッコイイからって
タカビーんなっちゃってさ
A君の本命ってあんたじゃないって知ってんのかな
いい加減気づけよって感じしない?

ほら見て
いちゃいちゃしちゃて見てらんない
A君かわいそう
あっあっあんなことまでしちゃって
ばっかじゃない?

ほら、お店入ってくよ
あんたに似合う服なんてねぇって
やだやだ
あたしってきれい?みたいな顔しちゃってさ
早いとこ鏡見て
変だって気づきなョ

ねぇ、そう思わない?
何だまってんのよ

   …ってか、おまえが気づけよ!
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アニホニエダム

2007年04月07日 | いろいろな顔たち
ボク、アニホニエダムなんだって

あぁどうしてアニホニエダムなんかに生まれちゃったんだろう

まさかボクがあのアニホニエダムだったなんて

明日からアニホニエダムとして暮らさなけりゃならない

こんな事ならアニホニエダム検査なんてするんじゃなかった



 歌います。アニホニエダムの涙♪

どんな色にも染まらない 「黒」になろうと誓った
believe myself そしたらアニホニエダム♪
believe myself この涙間違っちゃいない歩いていこう♪






コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さんぽ

2007年04月06日 | その辺の木や花です
君が先に言い出したんだよ
僕はただ、最近運動不足だなぁって言っただけだ

だからメタボリックだなんて言ってないって
昨日も美味しいものいっぱい食べたねって
そう言ったんだよ

だれも食べちゃいけないなんて言ってないから
ウエストのサイズなんて知らないし

大丈夫まだ好きですよ
あっ、違う違うそうじゃない
今もこれからもですよ
そうです、心からです

無理やりじゃないって
ほら、にっこり~っ
おいおいぶつことはないでしょ

いいから出掛けよ
すぐそこだよ
歩いてに決まってるだろ
いい天気だし、風もないし

いいよオシャレなんてしなくても
顔だってそのままでいいじゃん
誰にも会わないさ
別に会ったっていいけどね

しょうがないなぁ
じゃおててつないで行こ


春は何となくうきうきする季節
そんなラブラブな一日があってもいいね


コメント (29)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山姥…④

2007年04月04日 | いろいろな顔たち
暗くなってから家に戻ったサチを
おかあがほっとした顔で迎えた

どこさ行ってたんだと叱るおとうに
さちは山姥の話をした
弟は真剣な顔をして聞いていたが
おとうとおかあは笑いながら言った

なんじゃサチ
山ダヌキにバカされたんじゃろ
山キツネにへーこかれたんかの

サチは誰も信じなくてもよいと思った
持って帰ったきのこで
久しぶりにうめぇきのこ汁が食えたから
弟も赤い顔してふうふう言いながら
たんと食った

おかあも腹かかえて笑っとった
家中に湯気がただよって温かかった
寝る前におとうがつけたラジオから
JBのファンキーな曲が流れた

次の日もその次の日も
サチは幼稚園に行かなかった
その代わり山姥を捜しに山へ入った

どこを探しても見事に美しいサクラの木は見つからなかったし
あれから一度も山姥に会うことはなかった

サチは一年生になった
おかあが元気になったので
学校には毎日通った
ほとんどは楽しかったが
仲良しだと思っていた仲間に
着物がぼろだと笑われたときは辛かった

だがサチは同じように友達が笑われたときは
そんなことないと言い返した
泣いている友達と手をつないで帰る途中

今もおらの花が咲いてるかなぁと思った


このおなはしはお気づきのとおり「花咲き山」のパクリです。失礼いたしました。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山姥…③

2007年04月03日 | いろいろな顔たち
何で山姥なんかになったのかっていうんか?

そりゃ山姥に生まれたからに決まっとるじゃろ
山姥の子は山姥
百姓の子は百姓だ

おめは金持ちんとこさ生まれねでよかったさ
サチ、おめはおめぇだからええんじゃ
山姥だて山姥以外になろうなんて思ってねぇ

ちっちぇえ頃はいろんな事考げぇた
山さ降りて普通のわらしっ子と遊びてぇと思ったこともあった
なしてできねぇとおかぁに泣いてすがったこともあった

気がついたらおかぁも一緒に泣いてた
そりゃ山姥だって泣くときもあれば笑うときだってある
抱っこされて泣き寝入りするときだって…


さ、サチもうええだろ
けえれ
サクラの根元にはえとるきのこさいっぱいとって家へけえれ
おとうもおかぁも心配しとるじゃろ

そう言うと山姥は山の奥へ歩き始めた
サチはもう一度サクラを見上げてみた
あれが本当におらが咲かせた花なんだろか

山姥にも自分と同じように子どもの時があったんだて
おかぁに抱っこされたこともあったんだて
ちょっと嬉しいようなおかしいような気がした


振り返るともうそこに山姥の姿はなかった

サチは急にさみしくなった

画像はネットから拝借しました。問題がある場合はご連絡ください。



コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山姥…②

2007年04月02日 | いろいろな顔たち
きれいだべ、サチ

あぁ、ばばはナンでも知ってるさ
おめの名めぇだって、おとうとのことも
病気のおかあのこともみーんな知ってる

んだで山姥って言われるだ

いぃや怖がることはねぇ
噂のようにわらしっこをくったりはしねがら

サチや、きれいな花見てみぃ
ありゃぁな、里で誰かが優しいことをすると一つ咲く
欲しいものを自分は我慢して誰かにゆずったり
人に親切にしたりするとなぁ
また一つ咲く

このサクラが見たことねぇくらいきれいなのは
ひとつひとつがみんなきれいな心だからだ

ほれその枝のサクラは、さち
おめがさっき咲かせたもんだ
幼稚園に行きたかったろうに
弁当のおかずを弟に食わせてやったとき
一つ咲いた

哀しそうなおかあの顔を見て
にっこり首を振ってこたえたとき
また一つ咲いた

そうさ山姥はナンでも知ってる


コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サクラ咲く

2007年04月01日 | いろいろな顔たち
サチは4歳、1歳の弟がいる

おとうは働き者で道楽はなし
唯一の楽しみが仕事を終えて家族で過ごす炉端のぬくもりだった
おかあは美人ではねぇが朝早くから夜遅くまで家事をこなし
不平一つ言ったことがなかった
だが、無理がたたってかこの3月ほど寝たり起きたりの生活じゃ

家が貧しいので家族みんなが満足に食べられない
今日は幼稚園を休んで山に来た
弁当にするおかずを弟に食わしてやってしまったから

山できのこや山菜を見つけて持って帰ると
みんなが喜ぶ
サチは腹が減っていてもそれで嬉しかった
そんな子どもだった

ウグイスの声を追って奥まで来てしまった
山菜は見つからなかったが、突然に開けた空間に
一本のそれは見事なサクラの木を見つけた
5分咲きの初々しい美しさだった
サチが口を開けて見とれていると背後から声がした

「きれいだべ、見たことないほどきれいな花だべ」

驚いて振り向くとサチの2倍ほどの背丈の山姥が立っていた



つづく、かもしれません…

画像はコスモス様に投稿していただきました。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする