東京地検は、選挙区の支援者にメロンやカニを配り、秘書が香典を手渡して公職選挙法違反で刑事告発されていた菅原一秀前経済産業大臣を不起訴処分にした。
その理由は、「経産相を辞し、公の場で事実を認めて謝罪したことなどを考慮した」とか「法を軽視する姿勢が顕著とまでは言い難かったため」といっている。
メロンやカニを相手によって序列をつけて細かく指示していたにもかかわらず、これのどこが「法を軽視する姿勢が顕著とまでは言い難い」ことになるんだろう。
東京地検はこれまで「政治と金」で、松島みどり、小渕優子、甘利明、下村博文の4人を「官邸の用心棒」と言われた黒川弘務前検事長が在任当時不起訴にしてきた。
公職選挙法がザルだと言うのは分かっているが、大臣まで勤めて影響力のある人ほど重い罪に問うのが検察特捜部の正義だと今まで思っていたのだが・・・。
東京地検は黒川前検事長がいてもいなくても、安倍政権に忖度してか「大臣を辞職して公の場で謝罪した」という理由で不起訴にした。他の議員が同じことをしたらどう対応するのか理解ができない。