東日本大震災
約1万8000人の死者・行方不明者を出した東日本大震災の被災地に祈りをささげる「3月11日」が巡ってきた。
持病悪化や自殺などの震災関連死3775人を加えると計2万2千人に上る。住宅40万戸超が全半壊し、復興庁によると4万1千人が今も避難中という。
大津波に襲われた沿岸部はテレビを見ると、今も復興工事が継続されているが街並みは大きく様変わりしている。
東京電力福島第一原発事故で避難したまま、いまだに故郷に戻れない人は4万1千人に及ぶという。
今日、新型コロナウイルス禍で中止された政府主催の追悼式が天皇皇后両陛下ご出席の下、2年ぶりで開催された。
即位後初めて参列した天皇陛下は「これからも私たち皆が心を合わせて、被災した地域の人々に末永く寄り添っていくことが大切であると思います」と述べた。
また菅首相は「大きな犠牲の下に得られた貴重な教訓を風化させてはならない。災害に強い国つくり進める」と語った。
菅首相は就任時内閣の基本方針に東日本大震災の復興は盛り込まず、国会で野党から「被災地軽視ではないか」と批判を受けた。
巨大災害からの復興は容易ではない。被災地の声を丁寧にくみ取り財政的にも人的支援にも全力を挙げてほしいものだ。東北大震災は決して我々は忘れてはならない。