禁錮5年収監免除か ?
21日から30日まで秋の交通安全運動が始まった。ただ安全運転を呼びかけるだけでなく池袋暴走のような悲惨な事故を防ぐ手立てを考えてほしい。
煽り運転、暴走行為、高齢者対策だけでなく、自力歩行も困難な人間に免許を与え刑が執行されるだけでは何も事故防止にはならない。
普通は人を殺せば「死刑」だといわれる時代に交通事故を起こし母娘を殺し多数の重軽傷者を出した池袋暴走事故の判決で飯塚被告に禁錮5年を言い渡した。
旧通産省工業技術院元院長飯塚幸三被告、運転していた車が「勝手にスピードアップ」したと主張し逮捕されず警察やマスコミに「上級国民」扱いされた。
飯塚被告は裁判でも頑なに無罪を主張したが、検察側は事故車を調べた結果、重大な欠陥が認められずアクセルとブレーキの踏み間違い」と断じた。
東京地裁の下津健司裁判長は「過失は悪質だが、酒気帯び運転などの運転行為に伴うものではない」と、求刑は7ねんだが禁錮5年の有罪判決を言い渡した。
無罪を主張する飯塚被告だけに「控訴」の可能性を取り沙汰されたが、裁判後控訴せず裁判所の決定に従い収監を受け入れ罪を償いたいと話したという。
90歳という高齢、収監されても規則正しく生活ができない。集団行動もできない。検察官の判断で刑罰の執行が停止され収監も免除されるかもしれない。
収監するには検察側にもいろいろ事情があるだろうが、遺族の気持ちを思うと早く収監し刑務所の中で遺族の悲しみや憎しみ怒りに対して反省させるべきと思う。