昨夜、15日(土)24:35~NHKで放送された

「日本怪談百物語」という特集番組〔録画〕を見た。
夏と言えば、身の毛もよだつ恐い話をして暑気払いするのは日本人の伝統文化。
というわけで、真夏の真夜中から朝までの約3時間半にわたって日本の怪談を語りつくす。
四谷怪談や番町皿屋敷、雪女、小泉八雲の「怪談」から日本各地の民話など。
河津川の河童、天城のじょろうぐも。伊豆の話も2つほどあった。
全体を通して話の顛末に想像がつくため、恐怖を味わうというよりむしろ、話の裏に潜む当時の人々の想いやメッセージを感じさせる。
これらを朗読する個性豊かな10人の語り部たち※が怪しいお寺の本堂に集い、夜の闇に灯された100本のろうそくを一話ごとに1本ずつ吹き消していく。
最後に100本目のろうそくを吹き消すと…(笑)。
※敬称略…一龍齋貞水(講談師・人間国宝)、加賀美幸子(フリーアナウンサー)、蟹江敬三(俳優)、小倉久寛(俳優)、緒方恵美(声優)、国生さゆり(女優)、松下由樹(女優)、山崎バニラ(活動弁士)、半田健人(俳優)、溝口琢矢(俳優)。
本格的な講談や名優たちによる絶妙な語りは素晴らしい

のひとこと。
中でも山崎バニラさんが朗読した「うたい髑髏」という話の

「髑髏の歌」が耳から離れない。バニラさんのブログ
http://y-vanilla.blog.ocn.ne.jp/vanillas_diary/を見たら、自身で作曲したとのことで、豊かな才能にまた感じ入ってしまった。彼女が担当したほかのお話も狙い通りの仕上がり。なおかつ、この日は体調不良だったこともわかった。それであの出来ばえとは…。

「日本怪談百物語」は「NHKオンデマンド」で25日(火)まで視聴できます。
ここ2~3日、カラッとしたしのぎやすい日が続いていて快適

1日の終わりに涼しい夜風を感じながら、珠玉の話芸を楽しむひとときもまた一興。
あまり気持がよいので、ひさびさにソファで3時間寝入ってしまった


寝ちゃったところから今宵の楽しみに…
2004(平成16)年~、和文化に心癒される


傾向が続いてますな。