◆ヨハネによる福音書◆イエスとヨハネ(第3章22節~30節)八木誠一訳(1970年)
22:こののち、イエスとその弟子達はユダヤの地方に行った。イエスは弟子達と一緒に滞在して洗礼を授けていた。
23:他方ヨハネもサリムに近いアイノンで洗礼を授けていた。そこには水が豊かだったからである。人々が彼のもとに来ては洗礼を受けていた。
25:さてヨハネの弟子達とあるユダヤ人の間に、イエスの洗礼とヨハネの洗礼のどちらが潔めの力を持つかというような議論が始まった。そこでヨハネの弟子達は師のもとに来て言った。
「先生、ヨルダン川の東岸で先生と一緒にいた人で、先生が『この人こそ当の人だ』と証をされた方ですが、御覧ください、その方が洗礼を授けていて、誰もかれもそのもとに行ってしまいます」。
27:ヨハネは言った。
28:「人間は神様がくださったものでなければ、何も手にすることはできないのだ。私は救世主(キリスト)ではなく、その証人にすぎないのは、私が言った通りで、それは君達自身がよく知っている筈ではないか。
29-30:花嫁は花婿のものだ。花婿の友人は花婿の傍らに立ち、花婿の声を聞いて喜ぶのだ。私の歓喜はそういう歓喜であり、それは今や全うされた。新しい星がのぼり、私は沈んでいかねばならないのだ」。
(<イエスと洗礼者ヨハネ>の章 おわり)・・・
22:こののち、イエスとその弟子達はユダヤの地方に行った。イエスは弟子達と一緒に滞在して洗礼を授けていた。
23:他方ヨハネもサリムに近いアイノンで洗礼を授けていた。そこには水が豊かだったからである。人々が彼のもとに来ては洗礼を受けていた。
25:さてヨハネの弟子達とあるユダヤ人の間に、イエスの洗礼とヨハネの洗礼のどちらが潔めの力を持つかというような議論が始まった。そこでヨハネの弟子達は師のもとに来て言った。
「先生、ヨルダン川の東岸で先生と一緒にいた人で、先生が『この人こそ当の人だ』と証をされた方ですが、御覧ください、その方が洗礼を授けていて、誰もかれもそのもとに行ってしまいます」。
27:ヨハネは言った。
28:「人間は神様がくださったものでなければ、何も手にすることはできないのだ。私は救世主(キリスト)ではなく、その証人にすぎないのは、私が言った通りで、それは君達自身がよく知っている筈ではないか。
29-30:花嫁は花婿のものだ。花婿の友人は花婿の傍らに立ち、花婿の声を聞いて喜ぶのだ。私の歓喜はそういう歓喜であり、それは今や全うされた。新しい星がのぼり、私は沈んでいかねばならないのだ」。
(<イエスと洗礼者ヨハネ>の章 おわり)・・・