今日仕事帰りの昼ごろの幕張上空を飛行船が飛んでいました。
日本では唯一の飛行船「スヌーピーJ号」です。
メットライフ生命飛行船「スヌーピーJ号」フライトスケジュール
直上に来るまでまったく音が聞こえないのでいつの間にか頭上に巨大な物体が浮いていて結構びっくりします。
飛行船を見ると舳先の係留ロープにぶら下がったまま高度があがってしまい大変なことになったあのメガネの少年の事を思い出しませんか?
今のところ……というか多分将来的にもこうした広告目的にしか使い道が無い飛行船ですが少し前まではもっと将来性のある航空機でした。
でもそのほとんどが無人ドローンに取って代わられるでしょうね。
米軍も輸送機としての開発研究が進んでいるようですが。
利点のひとつに長大な滑走路を必要としないというのがあり、ヘリコプターでは運べない戦車なども超巨大飛行船であればそんな任務も考えられるのでしょう。
ただそんな空港設備が無い所……つまり前線での輸送任務でこんな脆弱でのろまな輸送機を運用できるとすれば、それは完全なる制空権を保つことができる世界で唯一の軍隊である米軍だけということになりますが。
そんな中「空飛ぶお尻」こと世界最大の飛行船「エアランダー10」が先日イギリスで初飛行しました。
その巨大さと「空飛ぶお尻」というキャッチーな言葉から日本のテレビニュースでも取り上げられていましたが、やはりこういったことにはからっきし弱いのが日本のマスコミです。
飛行船=低燃費なエコな乗り物といった感じで紹介していましたが、決して飛行船はエコではないんですよ。
確かに単純な燃料消費量は通常のジェット機よりもかなり低く抑えられますが、運べる人数や物資の量、そしてかかる時間などを考えれば逆に効率がとても悪い輸送手段です。
夢がある乗り物というのは否定しませんが、よく調べもせずに見た目からくるイメージだけでの報道になっていませんか?
……と、このスヌーピーJ号のゆったりとしたフライトとは裏腹なことを思い出しました。
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