24日の月曜日、大学病院に入院した。6病棟10階15号室。これが私の病室である。この病棟は古い建物で今年中に新しいビルに移転することが決まっているらしい。2年前、防腐剤の中毒症で皮膚科に緊急入院した時は西病棟という新しいビルだった。ここは12階建てではあるが、作りが古くどこか薄汚れている。4人部屋で、ベッドは一つ空いていた。二人がこの入院。もう一人の方も水曜日に手術を受けるというから、私と同じ日程。
1日目は、2種類の検査。血液検査と心臓の心電図。これだけー。
2日目は明日に備えて風呂に入ってよく磨いとくようにとー。
3日目、ついにまな板の鯉になる。時間は11時。朝からこれまでと違う点眼剤。車椅子に乗せられていざ、手術室へ。これが遠い。手術室はなにしろ広い。いくつ手術室があるのだろう・・・病棟の担当看護師から手術室の担当看護婦へ身柄を渡される。もう見ただけでカッコウが違う。いかにもここは命を預かるところよ、あなたの命、この手に預かったわよ!!と言ってる感じ。緊張する。手術室は心臓をやった時のK中央病院と似ている。狭い手術台に乗せられる。手はお腹の上に、右手には点滴の針。動かないようにしっかり固定される。まさに俎板の鯉だ。
そういえば、この点滴の針がなかなか血管に入らずに何度も何度も縛っては解き、叩いてはこすり、右手から左に、二の腕から手首にあちこち針を刺そうとするが血管が沈んでいて入らない。いつものことだが、これが痛いのだ。そして、看護師は高校時代この大学から実習で2週間預かった学生であった。「いいよ、臨床の腕を上げるために協力するよ」と弱音は吐かなかったが、本当は痛かったのよー。
病気は白内障の治療一本。硝子体が曇っているので、かすみが酷くなっていて、視力がほとんど取れない状態。このレンズを削り出して、新たに人工レンズをいれるという。目に機械の管を入れ、顕微鏡?で医者が診ながら、曇ったレンズを破壊し、吸い取るのだそうだ。目薬とが眼球への直接麻酔注射で痛みはない。
しかし、耳はそのまんま聞こえるのだ。顔には手術する左目だけを空けた分厚いマスクが掛けられているので殆ど見えない。音だけが「びーん」と耳元に届く。賞味19分で手術は終了。「うまくいきましたよ」というメスを握った(実はメスではないのだが)担当医の言葉にほっとする。
手術後も痛みはない。
翌朝、医師の診察で始めて覆いを取ると、摩訶不思議、かすみがない!!あれーっ?!!右目よりもかえって視力が回復したので逆に合わなくなってしまった。それでもかすみがないことのなんて素晴らしいことかー。
後は、病室でゆっくり時間をかけて回復を待つしかない。
大学病院というところは流石に県内最先端の医療を施している。医療器具もそうだが、総合病院の利点がやはり存在する。私のように持病を他にも持っている患者に対しては、実に慎重に対応する。特に心臓病持ちの患者には丁寧だった。薬を飲んだかどうか、食後にいちいち点検に来る。間違わないように、空きケース入れの容器を置いてチェックする。手術中もしものことがあっても、総合病院だとすぐ対応できるというのは確かに心強い。
主治医はギャル先生だが、何回か話してみると、格好と違って意外に優しい人で、おとなしかった。声が小さいので聞き取りにくいのが困ったくらい。
もう一つの縁。担当看護師はうちの高校の専攻科の2回生だった。まだ管理職前だったがこの子達には。「医学概論」という大それた教科を受け持たされた。当時の校長命令だったのだが、その頃「医療倫理」の研究をしていたことから、抜擢されたようだった。もう一人臨床医の先生と授業を専門分野を半分ずつ分けてやった。そのころの学生だった。この子も最後までよく面倒を見てくれた。そして妻の親友がこの眼科病棟の「お局さま」で、彼女のお陰で手術をいろいろ手配してくれたようだ。いろんな人にお世話になった。退院する時には花束をくれて、涙を浮かべて別れを惜しんでくれたありがとうございました。
霧のかかった目(先入見)ではなく、マッさらな目で見なさいという神の思し召しなのだろう。心を入れ替えていきなおします。(なんちゃってー)
1日目は、2種類の検査。血液検査と心臓の心電図。これだけー。
2日目は明日に備えて風呂に入ってよく磨いとくようにとー。
3日目、ついにまな板の鯉になる。時間は11時。朝からこれまでと違う点眼剤。車椅子に乗せられていざ、手術室へ。これが遠い。手術室はなにしろ広い。いくつ手術室があるのだろう・・・病棟の担当看護師から手術室の担当看護婦へ身柄を渡される。もう見ただけでカッコウが違う。いかにもここは命を預かるところよ、あなたの命、この手に預かったわよ!!と言ってる感じ。緊張する。手術室は心臓をやった時のK中央病院と似ている。狭い手術台に乗せられる。手はお腹の上に、右手には点滴の針。動かないようにしっかり固定される。まさに俎板の鯉だ。
そういえば、この点滴の針がなかなか血管に入らずに何度も何度も縛っては解き、叩いてはこすり、右手から左に、二の腕から手首にあちこち針を刺そうとするが血管が沈んでいて入らない。いつものことだが、これが痛いのだ。そして、看護師は高校時代この大学から実習で2週間預かった学生であった。「いいよ、臨床の腕を上げるために協力するよ」と弱音は吐かなかったが、本当は痛かったのよー。
病気は白内障の治療一本。硝子体が曇っているので、かすみが酷くなっていて、視力がほとんど取れない状態。このレンズを削り出して、新たに人工レンズをいれるという。目に機械の管を入れ、顕微鏡?で医者が診ながら、曇ったレンズを破壊し、吸い取るのだそうだ。目薬とが眼球への直接麻酔注射で痛みはない。
しかし、耳はそのまんま聞こえるのだ。顔には手術する左目だけを空けた分厚いマスクが掛けられているので殆ど見えない。音だけが「びーん」と耳元に届く。賞味19分で手術は終了。「うまくいきましたよ」というメスを握った(実はメスではないのだが)担当医の言葉にほっとする。
手術後も痛みはない。
翌朝、医師の診察で始めて覆いを取ると、摩訶不思議、かすみがない!!あれーっ?!!右目よりもかえって視力が回復したので逆に合わなくなってしまった。それでもかすみがないことのなんて素晴らしいことかー。
後は、病室でゆっくり時間をかけて回復を待つしかない。
大学病院というところは流石に県内最先端の医療を施している。医療器具もそうだが、総合病院の利点がやはり存在する。私のように持病を他にも持っている患者に対しては、実に慎重に対応する。特に心臓病持ちの患者には丁寧だった。薬を飲んだかどうか、食後にいちいち点検に来る。間違わないように、空きケース入れの容器を置いてチェックする。手術中もしものことがあっても、総合病院だとすぐ対応できるというのは確かに心強い。
主治医はギャル先生だが、何回か話してみると、格好と違って意外に優しい人で、おとなしかった。声が小さいので聞き取りにくいのが困ったくらい。
もう一つの縁。担当看護師はうちの高校の専攻科の2回生だった。まだ管理職前だったがこの子達には。「医学概論」という大それた教科を受け持たされた。当時の校長命令だったのだが、その頃「医療倫理」の研究をしていたことから、抜擢されたようだった。もう一人臨床医の先生と授業を専門分野を半分ずつ分けてやった。そのころの学生だった。この子も最後までよく面倒を見てくれた。そして妻の親友がこの眼科病棟の「お局さま」で、彼女のお陰で手術をいろいろ手配してくれたようだ。いろんな人にお世話になった。退院する時には花束をくれて、涙を浮かべて別れを惜しんでくれたありがとうございました。
霧のかかった目(先入見)ではなく、マッさらな目で見なさいという神の思し召しなのだろう。心を入れ替えていきなおします。(なんちゃってー)