以前、佐俣さんに招待していただいた異業種交流会の場で、そして就職に際しての適職診断とやらで、
「コンサルタント」という今までの人生の中であまりなじみのないものに向いているということが判明した。
そんなこともあって、「コンサルタント」って「経営コンサルタント」のこと?というか「コンサルタント」って具体的にどういう仕事をしているのということが気になってこの本を読んだ。
その程度の動機から読んだ本ではあるが、この書物の著者がかの船井総研の社長であり、スーパーコンサルタントでもある小山政彦氏であるということもあって、組織運営という視点、顧客に対する接客という視点に立って読んでみても、非常に参考になる本である。
久々にガツンと感動した本なので、ネタばれ覚悟でそのエッセンスを少しだけお伝えしたいと思う。項目しか紹介していないので、興味をもたれた方は是非一読する価値があると思います。
・船井総研の長所伸展法について~
:人は苦痛になることをすると伸びない。だから、その人の長所を伸ばすことで一人前のビジネスパーソンとする。
→頑張っても、苦痛じゃないことをさせることが成長させるポイント。
・タイトルでもある「素頭」について~
:これは、採用の時などに
a.場の空気が読める
b.即効力がある
c.即応力(即答力)
があるかということにより、そのよさを判断することが重要。
・部下の指導に際して~
:お互い励ましあいながら、独自の分野を完成させることが大切。
①教育ならぬ「共育」-競争で仲間に勝つのではなく、独自の分野で成長を競い合う。
②競争ならぬ「共創」-遠大かつ実現可能な目標の共有
-同志的な精神的統合
-目先の目標への感動
-夢を語り続けられる執念
:社員のモチベーションを維持する要因
①各個人が自分の役割をきちんと認知している
②各自の長所が組織の発展に直接貢献している実感を持たせる
③メンバーに成長を実感させる
④良好な上下関係を築く(組織内コミュニケーションが円滑である)
⑤正当な評価システム
・現代的購買行動に対する対策
現代は作れば売れるという時代ではなく、商品に以下の価値観が付与されていることがキー
:①ブランド力
②ストアロイヤリティー
③本物性
④物語力
⑤憧れ
⑥夢
・ビジネスで成功するキー
:「人間性」があること。これは一般的なパーソナリティーという意味で使われているのではなく、「社会や組織の中で、自らの役割を見出そうという自我が芽生え、相手に対する思いやりや優しさが」(124項より)うまれている状態とされている。
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・人間性を高める8つのキーワード
①躾・マナー
②人柄感のアップ
③プラス発想・勉強好き・素直
④ネアカ
⑤意地悪しない
⑥愚痴を言わない
⑦約束を守る
⑧個人と企業人の性格を使い分けられる
・企業(組織)の持続的成長のためには理念が必要
:生きた企業理念に必要な「八つの条件」
①目的性→社会に対していかに役立とうとしているかの志の部分
②倫理性
③指針性
④英知性
⑤本望性→その企業理念が切実な真の願いに発しているかどうか
⑥共有性→人は心から納得できる価値に対してのみ真に活力を発揮する
⑦永続性
⑧具体性
といったところがこの本の中からこの場で、起愛塾メンバーに共有したい情報です。
感想としては、このように上に記したコンサルティングマインドともいうべきものは、広く多くの職業的活動に応用可能だなあということを感じました。
ps.
佐俣さん!
の船井総研のHP「経営マガジンを読む」とかいうところとか特に、勉強になりそうですね!!!おもしろい!