「ビル・ゲイツの面接試験」ウィリアム・パウンドストーン
10%の天才を採用するために、人工知能の分野の核心をなす論点を試す。
それが、マイクロソフトの面接である。
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【マイクロソフト式人材採用から学ぶ人材採用の要諦】
① 自社にとっての必要な人材要件の整理
② 採用にとっての最終目的は「最も優秀な人を採用すること」である。レモンド式面接は、
あくまでもその方法論で、ふさわしくない人物を採用しないですうようにするというのが、ゴール。
③ 人材要件を満たすための選考方法設計
マイクロソフトの求める人物像
≪前提を疑問視する力 ≫ ≪新しい視点から見る力≫ ≪枠にとらわれい思考≫
競争の激しい今日のビジネス世界で生き残りに必要な知覚・才覚を見極めるために。
勝つことが至上命題という風土を実現するために、こういう人物像が必要になってくる。
⇒ スティーブ・バルマーの人材に対する考え方
:「われわれの仕事でいちばん重要なのはすごい人を雇うことだ」
:マイクロソフトは上位10%を雇うために動いている。
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マイクロソフトの採用方法
パズルクイズ
* 通称レドモンド面接といわれる。マイクロソフト本社から
⇒ パズルクイズは、「やる気と粘り強さ」「難問に取り組む姿勢」を見るためにする。
ロジックをいかに立て、難しいところに対する答えを出していくかというところを
みている。
★ 企業でマイクロソフト式面接試験を導入する際の注意点。
:実際に問題を担当者、経営者がわからないようであれば、導入はやめるべき。
マイクロソフトの採用基準:
未来系=何がしたいかではなく、何ができるか?で採用をしている。
逆説的にも聞こえるが、上記の人物像に最低限に当てはまるということが条件。
★具体的なスペックというより、知能面を重視している。
【パズル採用のポイント】
1. パズルの価値は、志望者の経験に反比例する
⇒新卒・第二新卒採用=タイプ・ポテンシャル採用に向いている。
2. 面接計画を立てる。
⇒面接を複数名で行い、同じ質問を同じように行う。そのことにより、1人の志望者に対しての評価が定まりやすい。
3. 面接はIQテストではない。
⇒多くパズル試験が解けたからではなく、総合的に人間性も見て、採用結果を行うことが必要。
4. 面接パズルは、下手な採用を防ぐためのフィルターである。
5. 面接の質問は、自分にできる範囲でしか公正にはならない。
6. 志望者が聞いたことが在る無いに関係の内容に問題を選ぶこと。
7. 第一印象を疑う。
⇒販売職などのように、明らかに印象を重視しない採用の場合は。
8.正解の無い質問は避ける。
9.「ストレス面接」はしない。
10.騙すのは避ける。儀礼的なものであっても。
【レドモンド式面接の切り抜け方~応募者サイドから】
1. まずはどういう答えが期待されているかをはっきりさせる。
(頭の中若しくは、対話で)
2. 最初に考えたことは、どれも間違いであるという前提に立つ。
3. 習った微積分は忘れる。
4. 大きく複雑な問題はふつう単純な答えを求めている。
5. 単純な問題は、複雑な答えを求めている。
6. 「完全に論理的な存在」はふつうの人間とは違う。
7. 壁にぶつかったら、自分で立てている前提を列挙しよう。その前提のひとつひとつについて、それを捨てればどうなるか、順に感上げること
8. 論理パズルで決定的な情報が欠けているときは、可能性の在る筋書きを展開しよう。きっと問題を解くには欠落した情報は不要であることがわかる。
9. 可能なときは、相手が聞いたことが無いイイ答えを出すこと。