ミシェル・フーコー〜自己から抜け出すための哲学
Michel Foucault
Greta Thunberg グレタ・トゥーンベリ
①この本
本書:フーカーは何をなしたのか?
歴史に問いかけて自明生を問題化するというフーコー的研究。19
もとは心理学者
同じものであり続けぬこと、別の仕方で思考することを目指すものとしてのフーコーの哲学
自明であると思われていることを問い直し、それを新たなやり方で考える可能性。184
0-0-0書き出し★★★★★
【言説をめぐる考察の内部そのものおける権力の問題の浮上】
★ ★★★★言説の自由な増殖を全面的に許容している社会などないということ。言説に拘束力を及ぼし言説を希少化するようなシステムがいたるところに存在しているということだ。111
監獄:個人の自由が剥奪される場所117
②-a共通するスタンス★★★★★
◎ いかなる中心にも特権を残しておかないような1つの脱中心化101
◎ 見えないものを暴き出そうとする変わりに,見ているのに見えていないものを見えるようにすること。103
我々から絶えず逃れるものを回収しようとする変わりに、あまりにも我々の近くにあって我々が見落としてしまっているものを立ち現させること。104
人間:
真理を常に取り逃すという点において自らの有限性を示すと同時に,まさしくその有限性ゆえにその真理に向かって不断に歩み続ける者としての人間、根源的に有限な存在としての人間。76
②-b共通するもの★★★★★
<好奇心及び哲学>
定義:
好奇心:自分自身から離脱することを可能にしてくれる
哲学:思考の思考自身に対する批判作業5
◎見える者と言い表しうるものとの関係70
▼
フーコー:
今は当たり前のことは過去では層でなかったと示す哲学
◎◎取り上げたい
◎好奇心とは,我々を我々に馴染み深いものから解き放し,同じものを別のやり方で見ようとする熱意であり、哲学とは,別のやり方で考え,別のことを行い,別の者になろうとする作業である。
私が誰であるかと訊かないでほしい、値に同じままであり続けるようにと言わないでほしい、私はおそらく人々と同様に,もはや顔を持たぬためにかいているのだ。4
病:
人間が自らのうちの最も人間的なものを失う疎外の経験に結びついている。
したがって、そのように失われてしまった「人間的なもの」を取り戻すこと、人間を「脱疎外」することが、病の克服のために必要なこと。17
「狂気の歴史」
理性と狂気を分離したもの:
核心:人間主体から逃れ去るものの回収32
野生の野獣:
知によるあらゆる捕獲以前の、生き生きとした状態に置ける狂気それ自体38
⇒
◎核心:◎◎とりあげたい
沈黙に言葉を与えること39
▼
客観的な把握を逃れるものを想定しつつそれをなんらかのやり方で回収しようという企て。41
▲
自分自身から身を引き離すプロセス45
不可視なる可視性の構造49:
◎心理が宿命的に視線を逃れると同時にその視線を絶えず呼び求めるようなものとして想定される。逃れつつ呼び求めること、自らを隠しつつ示すことこそが、心理の本性のようなものである。50
◎ 客体としての狂気:「人間から真の人間へと至る道は,狂気の人間を経由する」26
◎ 狂気が,人間本来の主体性の喪失をその本質とする。26
ヨーロッパ全土に置ける監禁施設の創設22
収容施設は今や精神病院となり、狂者は病者となるのである。24
「言葉と物」
人間はごく最近の発明品に過ぎず、いずれ波打ち際に描かれた砂の顔のように消え去るであろう。60
◎ 有限性を巡る逆転がどのようにして起こったのか?65
「知の考古学」
考古学の定義:
◎ 我々の診断91
:我々を差異として際立たせるもの92
◎考古学的分析は「あらゆる解釈の外」にある99
諸々の言説を記述すること91
語られたことのレヴェルに留まる研究91
:歴史を巡る既存の考えに対する根本的な異議申し立て88
構造主義:人間の主体性をよりどころにしないような探求85
主体の外から主体に化せられるものとしての構造85
③-a冒頭に繋がる★★★★★
「監獄の誕生」
◎ 知の形成と権力の増強との間には不断の相互関係があるということ。121
▼
監獄:個人を従順かつ有用な者に作り直すことを自らの目的として定める。123
身体の監獄:
「あなたは何をしたのか」ではなく、「あなたは誰なのか」と問われるようになるとうこと。すなわち、一人の個人について、犯した行為そのものの代わりに、異常性、逸脱,危険、病など、その個人を特徴づける諸々の要素こそが、明らかにすべきものとなるのだ。122
Michel Foucault
Greta Thunberg グレタ・トゥーンベリ
①この本
本書:フーカーは何をなしたのか?
歴史に問いかけて自明生を問題化するというフーコー的研究。19
もとは心理学者
同じものであり続けぬこと、別の仕方で思考することを目指すものとしてのフーコーの哲学
自明であると思われていることを問い直し、それを新たなやり方で考える可能性。184
0-0-0書き出し★★★★★
【言説をめぐる考察の内部そのものおける権力の問題の浮上】
★ ★★★★言説の自由な増殖を全面的に許容している社会などないということ。言説に拘束力を及ぼし言説を希少化するようなシステムがいたるところに存在しているということだ。111
監獄:個人の自由が剥奪される場所117
②-a共通するスタンス★★★★★
◎ いかなる中心にも特権を残しておかないような1つの脱中心化101
◎ 見えないものを暴き出そうとする変わりに,見ているのに見えていないものを見えるようにすること。103
我々から絶えず逃れるものを回収しようとする変わりに、あまりにも我々の近くにあって我々が見落としてしまっているものを立ち現させること。104
人間:
真理を常に取り逃すという点において自らの有限性を示すと同時に,まさしくその有限性ゆえにその真理に向かって不断に歩み続ける者としての人間、根源的に有限な存在としての人間。76
②-b共通するもの★★★★★
<好奇心及び哲学>
定義:
好奇心:自分自身から離脱することを可能にしてくれる
哲学:思考の思考自身に対する批判作業5
◎見える者と言い表しうるものとの関係70
▼
フーコー:
今は当たり前のことは過去では層でなかったと示す哲学
◎◎取り上げたい
◎好奇心とは,我々を我々に馴染み深いものから解き放し,同じものを別のやり方で見ようとする熱意であり、哲学とは,別のやり方で考え,別のことを行い,別の者になろうとする作業である。
私が誰であるかと訊かないでほしい、値に同じままであり続けるようにと言わないでほしい、私はおそらく人々と同様に,もはや顔を持たぬためにかいているのだ。4
病:
人間が自らのうちの最も人間的なものを失う疎外の経験に結びついている。
したがって、そのように失われてしまった「人間的なもの」を取り戻すこと、人間を「脱疎外」することが、病の克服のために必要なこと。17
「狂気の歴史」
理性と狂気を分離したもの:
核心:人間主体から逃れ去るものの回収32
野生の野獣:
知によるあらゆる捕獲以前の、生き生きとした状態に置ける狂気それ自体38
⇒
◎核心:◎◎とりあげたい
沈黙に言葉を与えること39
▼
客観的な把握を逃れるものを想定しつつそれをなんらかのやり方で回収しようという企て。41
▲
自分自身から身を引き離すプロセス45
不可視なる可視性の構造49:
◎心理が宿命的に視線を逃れると同時にその視線を絶えず呼び求めるようなものとして想定される。逃れつつ呼び求めること、自らを隠しつつ示すことこそが、心理の本性のようなものである。50
◎ 客体としての狂気:「人間から真の人間へと至る道は,狂気の人間を経由する」26
◎ 狂気が,人間本来の主体性の喪失をその本質とする。26
ヨーロッパ全土に置ける監禁施設の創設22
収容施設は今や精神病院となり、狂者は病者となるのである。24
「言葉と物」
人間はごく最近の発明品に過ぎず、いずれ波打ち際に描かれた砂の顔のように消え去るであろう。60
◎ 有限性を巡る逆転がどのようにして起こったのか?65
「知の考古学」
考古学の定義:
◎ 我々の診断91
:我々を差異として際立たせるもの92
◎考古学的分析は「あらゆる解釈の外」にある99
諸々の言説を記述すること91
語られたことのレヴェルに留まる研究91
:歴史を巡る既存の考えに対する根本的な異議申し立て88
構造主義:人間の主体性をよりどころにしないような探求85
主体の外から主体に化せられるものとしての構造85
③-a冒頭に繋がる★★★★★
「監獄の誕生」
◎ 知の形成と権力の増強との間には不断の相互関係があるということ。121
▼
監獄:個人を従順かつ有用な者に作り直すことを自らの目的として定める。123
身体の監獄:
「あなたは何をしたのか」ではなく、「あなたは誰なのか」と問われるようになるとうこと。すなわち、一人の個人について、犯した行為そのものの代わりに、異常性、逸脱,危険、病など、その個人を特徴づける諸々の要素こそが、明らかにすべきものとなるのだ。122