経営者として、ビジネスパーソンとして、人間力を磨くプロジェクト第3弾。
影響力を駆使して、チームをクライアントとの関係性をより円滑にするプロジェクト。
『こういう時に人は動く』ボブ•バーグ
究極の影響力:相手を気分よくさせて好印象を持ってもらい、望んでいる結果を手に入れる能力のことだ。1
⇒強者とは、自分の感情をコントロールし、人を味方につける人のことだ。2
王貞治は、相手投手を「ホームランを打つためのパートナー」とみなしていたという。私もそれにならって、対立する相手を「成功を収めるためのパートナー」とみなすことにしている。3
本書は、成功に不可欠な技術を完全習得するための本である。それは「人間関係だ。実際、是こそが凡人と偉大な成功者をわける決定的要因である。4
私が見たところ、人生の成功は1割が専門技術で、9割が人間関係である。5
相手が気分よくなるのを手伝うのが常に正しい方針である。27
<5つの原理>
1自分の感情をコントロールする
自分の感情をうまくコントロールし、しかも相手の感情を大切にすれば、人を動かす力は飛躍的に伸びる。15
弱者は感情に振り回され、強者は感情をコントロールする34
「感情的な反応ではなく理性的な対応を心がけろ」35
★ 相手の攻撃的な言葉に対応する方法
1言葉に寄る攻撃が起こりうることを常に想定する
⇒忍耐力を鍛える絶好の機会と見なす。139
2言葉に寄る攻撃を受けている状況を心の中でリハーサルする
3自分の感情をコントロールしながら対応する
冷静さを保ち、深呼吸をし、最後まで相手の話を聞こう
4相手がようやく一息ついたら「どうやら謝罪する必要がありそうです。気にさわることを言ってすみません」と言う。39
5それに共感しながら、「わかりました。私にもそういう経験があります。何かお手伝いできることはありますか?」という。
6自分の声を下げる
◎ 言葉による攻撃を処理する秘訣は、状況をしっかり把握して、感情に振り回されていることを自覚し、冷静さを取り戻し、理性的に話をすることである。41
◎ 冷静さを保てば保つほど、より大きな成功をおさめ、より大きな影響力を行使し、より大きな力を発揮することが出来る。それは渇ききった大地の木陰にさわやかで、吹きすさぶ嵐の中の砦のように強固である。45
◎ 怒りを覚えそうな状況に面した時、相手に対するメール、手紙を書き、24時間待つ。そして消す。
2お互いの信念の違いを理解する
相手の信念体型と自分の信念体型とは大きく異なっているという事実を認識することから始めよう。16
まず相手を理解するように務め、その後で自分を理解してもらう。66
★ 相手の振る舞いを好意的に解釈する。71
⇒私たちが陥り易い2つの心理的な罠とは「一方的に思い込むこと」「相手の振る舞いを個人攻撃と見なすこと」である。72
★ 結局のところ、ほとんどの人は自分のことを考えるので精一杯で、あなたを傷つけることを考える余裕などない。74
◎ 信念体系がコミュニケーションの妨げになるのは、イギリスの詩人の6人の盲人と像の話が典型的である。77
⇒自分と相手は信念体系が違うということを理解することから始める。
3相手のプライドを尊重する
相手を味方につけるかどうかは95パーセント相手のプライドをどれだけ尊重するかに掛かっている。17
★ 相手に恥をかかせるぐらいなら、燃え盛る炎に身を投じるべきである。84
★ 人を動かす前提は、その人があなたに好意を抱き、あなたを信頼する必要がある。88
★ どんな人でも私を大切に扱ってくださいというプラカードをクビからぶら下げている。101
★ 手書きの感謝状を出す。
⇒人を動かす達人は手書きの手紙をたくさん書く。核理由を見つけ、いろいろな人に、手紙を送る。103
4適切な雰囲気を作る
短期的にも長期的にも、自分のニーズを満たしてくれるような反応を引き起こしたいのなら、相手がそうしてくれることを予想して行動するといい。つまり、自分が望んでいるものを相手が与えてくれることを確信しながらアプローチするのだ。116
⇒相手に対してポジティブな予想をすることは、生涯を通じて大きな恩恵をもたらす習慣である。118
⇒仕事で荒れ、プライベートであれ、人間関係の試練の大半は、笑顔と相手への気遣いでたいてい平和裏に解決するものだ。119
5共感して気配りを心がける
アドバイス、苦言を呈されたときは、「ご指摘頂き、大変ありがとうございます
」という。153
★問題を解決しようとするのではなく、ひたすら相手の話に耳を傾けよう。/たいていの場合問題を解決しようとしないことが問題を解決する最善の方法なのだ。171