●この本から学べること人間の根幹:
<人が燃え、組織が動く>225
人間は誰しも善い方向に向けて変わりたいと想っていること。
組織のトップが本気になり、現場が本気になり、ミドル層も恥ずかしがらずに本気になる。
本気になることがかっこわるくないと各層が認めること。
そんなカンタンだが、難しいこと。
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人間は経営資源である前に、人間としての尊厳やハッピーを求めている。175
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◉<人は皆能力を秘めている>256
⇒コミュニケーションの強化が肝である。
<問題創造・問題解決のコミュニケーション>
セルフコントロールの促進に必要なコミュニケーションの中心軸は、問題創造・問題解決のコミュニケーションである。問題を積極的に発見し、問題解決のための「仮説」も同時に考える。そして、「仮説の立案→実験→検証」のサイクルをエンドレスに繰り返す。この一連の思考活動を関係者が集まって、365日ありとあらゆる場面で展開する。276
<人間関係円滑化のコミュニケーション>
しかしながら、人間は弱い者であり、マズローのいう「承認欲求」や「所属と愛情の欲求」がある程度満たされなければ、欲求不満を起こしてしまう。不満が強ければ、いくら仕事の面白さや有能感を獲得していても、強いセルフコントロールの状態は望めない。だから、沢井社長は「朝礼に置ける表彰」などと通じて従業員の自尊心を刺激する。毎日、現場を回っては良いストロークの打ち込みを実践する。いずれも、人間尊重の思いを伴った、人間関係円滑化のコミュニケーションである。
<志のコミュニケーション>
さらには、志のコミュニケーションも忘れないことが大切だ。世の中に役立つ仕事をしよう。あるいは人々のハッピーに貢献する新商品を開発しようと言う気概とロマンが、働く人々の心理的エネルギーの増進剤として機能するからである。
<ベース:猿田氏が提唱する組織活性化策(ヤル気アップとチームワークづくり
現有設備、現有人員に寄ってその会社の黒字化浮上
目標による管理の思想
人間にしか突破口はない。12
人間の能力の開発・発揮、組織の活性化16
大企業のきれい事の中で育って来た自分の甘さを痛烈に思い知らされた。24
社員を大切にする→トップと社員たちの人間的な信頼感の回復。26
-37 <責任転嫁の風土/自責の欠如>
沢井新社長の各部長級への就任早々の聞き取りで各部門で、現在自社が赤字の理由を各部門に責任転嫁し、自分の分野はしっかりやっているということの繰り返しだった。
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社員を会われない生き方から脱却して、もっと素直に明るく生きられるようにオレがしなければならない(沢井社長)
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<新しい行動指針の設定>
1.オレがやる
2.協力する
3.明るくする
★協力するについて~
職場における「仕事の相互依存性」と「目標の相互依存性」が個人支援、勤勉、創意工夫に影響する。つまり、自分の仕事が他社に与える影響度合いが高く、職場目標に対する責任の度合いが高い職場では、仲間が困っている時に助け合うことが自発的に行われ、ルールの遵守や自分の役割への責任感も促進される。249
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<Y理論>
人間の潜在的可能性を信じて、その開発に強い期待と熱意を抱くこと。
人間は磨けばダイヤモンドの原石(松下幸之助)
上司からの「真摯な態度と働きかけ」が必要。41
<トランザクショナル・アナリシス=交流分析>81
“I am OK. You are OK.”の状態を目指す交流分析(TA)はアメリカの精神科医、エリック・バ-ン(Eric Berne 1910 ~1970) によって創始された「人間関係や人の行動を理解するための理論体系」。
相手に対してよいストローク=You are OKを差し出すコミュニケーション。
⇒金銭的報酬と別の精神的報酬という働きがいを引き出すこと。
⇒他の人の存在を認めるための行動や働きかけ。101
▶関心と愛情の合図101
<組織の三要素>
①共通の目的
②貢献意欲
③効果的なコミュニケーション 94
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組織の構造、広さ、範囲は、ほとんどまったく伝達技術によって決定されるから、組織の理論を突き詰めていけば、伝達が中心的位置を占めることとなる。(チェスター・バーナード)
<働きがいへのアプローチ> 100
働きがい;仕事の結果やプロセスがもたらすハッピー感であり、かつヤル気の源泉となるもの
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<沢井社長のマネジメントの根幹とは?>
金銭的報酬、精神的報酬、承認欲求が他から与えられる働きがいなのに対して、
自ら取り入にいく働きがい=自ら取り入にいく精神的報酬 103
①責任感:役割を全うしようと言う前向きな責任感
②腑に落ちたという感覚:仕事の中に、論理と感情が融合した納得感があるならば、ヤル気は高まる。
③仕事の面白さ=特に考える面白さには醍醐味がある。
④自己成長の実感。
<会社と幸せ>
会社での時間は私の人生、つまり私の時間の中野過半数を占めている。だから私が会社以外のプライベートな時間で幸せであっても、過半数を占める会社の時間が幸せでなければ、私は貧しい、不幸な人生を送っていると言わざるを得ない。113
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要するに大宝工業の組織を、仕事だけでなく、勉強も遊びも含めた生活の場にしよう。それが大宝の組織の活性化で、安全環境部はその事務局をやれということ。114