とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』

2018-11-22 17:09:45 | 映画
 映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットだという。なぜこんなにヒットしているのか。とても不思議な気持ちになる。

 私は中学2年生のころ洋楽を聞くようになり、そのタイミングで「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットした。6分を超える曲がラジオで流れるというのはありえないことであり、それがヒットすることも驚きだった。しかも曲調がどんどん変化し、本当のオペラなんか聞いたことはなかったが、オペラのようなスケールの大きさを感じていた。すごい曲だと思った。

 クイーンは私が聞き始めるより前に、渋谷陽一氏が積極的に紹介していたし、アイドル的な人気もあり、日本ではかなり人気のあるバンドであった。しかし、「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンをトップレベルのバンドに押し上げることになった。
 クイーンがすごいのは、その後も手を変え、品を変え、アイディアを駆使し、次々とヒット曲を出し続けたことである。これだけ長期間にわたってヒット曲を生み出したバンドも珍しいのではないか。正直言って当時私はクイーンが大好きなわけではなかった。一貫性がなく、「客に媚びる」軽いバンドで、核になるものがないように思われたのだのだ。しかしそれこそが「ロック」だったのだ。クイーンは「ロックの時代」の象徴のようなバンドなのだ。

 私は近年はクイーンをよく聞いている。ポップでありながら、ハードロックの激しさがあり、それにコーラスなどが加わり、聞いていて飽きない。同時代には嫌味に思えたものが、時代を超えた美しさのように思えてくるのだ。

 そう考えると映画『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットしているのも納得できる。クイーンは「ロックの時代」であり、その時代が見事に描かれた映画なのだ。おもしろい映画だった。
コメント
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