映画『パブリック 図書館の奇跡』を見ました。現代の負の減少を描き、そこからの救いを模索する映画でした。楽しめました。
監督・エミリオ・エステベス
出演・エミリオ・エステベス
アレック・ボールドウィン
クリスチャン・スレーター
ジェフリー・ライト
ジェナ・マローン
テイラー・シリング
大寒波が襲来した日のシンシナティの市図書館を占拠した約70人のホームレスと、彼らに同情した図書館職員スチュアートが巻き起こす大騒動を描きます。
貧富の差が広がり、貧しさに住む家も失い苦しんでいる人がいる。そんな人たちは、時として生きるために問題を起こさざるを得ません。一方ではしかもそれを政治やメディアは単なる自分たちの利益のために利用することしか考えていない。問題の本質はわかりきっているのに、私欲しか考えられない情報発信者が問題をこじらせている。最近の日本もまったく同じ状況です。よくできた映画です。
ただし、アメリカと日本の違いなのかもしれませんが、あの状況で警察が図書館に突入するしかないというのが理解できません。一般住民がすでにホームレスに同情している状況では別の解決を図るのではないかと思われるからです。それでも引けないというのがアメリカなのでしょうか。
と思った瞬間に、今の日本だって『GoToトラベル』とか、大学入試改革とか無理矢理推し進める政策ばかりだったなと気づきました。それを考えればリアルな映画なのかもしれません。