とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

第一学習社の新課程の高校国語教科書

2021-06-24 18:40:04 | 国語
 高校は来年度の1年生から新学習過程に移行する。高校の1年生では多くの学校は「現代の国語」と「言語文化」の二つの科目を学ぶことになる。「現代の国語」は主に評論文を、そして「言語文化」は主に小説と古典を学ぶことになる。これまでは「国語総合」という科目の中で現代文と古典を学んできた。多くの学校では現代文を2時間、古典を2時間学んでいた。単位を5単位に増やしている学校では古典を3時間学んでいた。それだけ古典を重視していたのである。しかし今後はそうはいかない。

 「言語文化」で古典と小説を学ぶために、古典と小説の時間が少なくなる。進学をあまり考えない高校ならば、古典の時間を減らし小説を読むことができる。しかしいわゆる進学校ではそうは行かない。共通テストではこれまでのように古典が国語の半分をしめるのだから、点数をかせぐためには古典重視にならざるを得ない。だから小説軽視になってしまう。古典を重視するか、小説を重視するかによって大きく対応が違ってくることが予想された。

 そんな中、第一学習社だけがまったく違う方向性の教科書を作ってきた。「現代の国語」に評論と小説を入れ、言語文化は古典と韻文を入れてきたのだ。この結果、従来の指導方法に近いものが可能になっているのである。

 私自身は第一学習社の教科書を高く評価したい。その理由は後日述べたい。同時にやはり改革の必要性も感じる。この理由も後日述べたい。

 おそらく第一学習社以外の教科書会社は第一学習社の教科書を見て「やられた。」と思ったに違いない。それは企業努力が足りなかったのだと私は思っている。
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