とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

映画『夜明けのすべて』を見ました。

2024-02-23 14:02:13 | 映画
映画『夜明けのすべて』を見ました。生きづらい世の中を助け合って生きて行く意義を教える、心を軽くしてくれる映画でした。

障害を持っている男女が主人公です。女性の藤沢はPMS(月経前症候群)という障害をもっていて、月経が近くなると自己をうしなってしまい、信じられない言動をしてしまいます。気付いた時にはすべてが「終わ」ってしまっています。男性の山添はパニック障害です。電車に近づくこともできず、行動範囲は広がりません。この二人がお互いの障害に気付き、寄り添いながら心を解かせていきます。

考えてみれば障害のない人だって似たような経験をしていると思います。常に障害を気にして生きて行くつらさはないものの、多くの人は生涯忘れられないような失敗は何度かしていると思います。それを考えれば障害者の苦しみもある程度は理解できます。その苦しみを少しでも軽くできるようにできれば、すべての人が生きやすい社会ができるような気がします。

障害はたくさんありますし、すべてグラデーションがあり、さらに一つの障害のなかでも人それぞれの症状があります。少しでも多く知っておくことの必要性も感じます。

現在は多様性の時代であり、認め合う時代に大きく転換しつつあります。一方では多様性を認めようとしない人たちもいて、大きな対立も生まれています。多様性を認める社会の意義を訴えることは文化の担い手の使命です。意義のある映画です。

さらに言えばこのような映画をすべての中高生が見ることが必要な気もします。授業の中で見せてもいいし、そうすべきだとも感じました。
コメント
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