<続き>
5.北タイの窯構造
一時中断していた北タイ陶磁の源流考を再開する。今回はパーン諸窯の窯構造を確認する。パーンには3つの古窯址群が存在する。ひとつ目はバン・チャンプー古窯址群、二つ目はポンデーン古窯址群、三つ目はポンデーンに近いサイカーオ古窯址群である。いずれも破壊が進み原形を留めていない。
従って今回は、チェンマイ国博に移設復元展示されているポンデーン窯と、破壊が進んでいるサイカーオ窯の窯構造を確認する。
5-5.ポンデーン窯
チェンライ県パーン郡
●平面プラン
地上式楕円形
●窯諸元(諸元についてはJ・C・Shaw氏の書籍より転載)
全長:6m
全幅:3.5m
●開窯時期
14世紀ー16世紀
●出土陶磁器
青磁
●轆轤回転方向
左右混在
●特記事項
・煉瓦構築で地上窯、昇焔壁高さは約1mと高い
・轆轤の回転方向は左右混在で、東南アジアでは珍しい存在。これは北ベトナムの
ドゥオンサーとサンカンペーンでみることができる
5-6.サイカーオ窯
タイ芸術局の案内ボードが立っているので、調査報告書が発行されていると思うが、入手していないので窯の諸元等の詳細不明だが、煙道は比較的よく残っており地上式の窯である。
<続く>
5.北タイの窯構造
一時中断していた北タイ陶磁の源流考を再開する。今回はパーン諸窯の窯構造を確認する。パーンには3つの古窯址群が存在する。ひとつ目はバン・チャンプー古窯址群、二つ目はポンデーン古窯址群、三つ目はポンデーンに近いサイカーオ古窯址群である。いずれも破壊が進み原形を留めていない。
従って今回は、チェンマイ国博に移設復元展示されているポンデーン窯と、破壊が進んでいるサイカーオ窯の窯構造を確認する。
5-5.ポンデーン窯
(出典:当該ブロガーがチェンマイ国博にて撮影)
●所在地チェンライ県パーン郡
●平面プラン
地上式楕円形
●窯諸元(諸元についてはJ・C・Shaw氏の書籍より転載)
全長:6m
全幅:3.5m
●開窯時期
14世紀ー16世紀
●出土陶磁器
青磁
●轆轤回転方向
左右混在
●特記事項
・煉瓦構築で地上窯、昇焔壁高さは約1mと高い
・轆轤の回転方向は左右混在で、東南アジアでは珍しい存在。これは北ベトナムの
ドゥオンサーとサンカンペーンでみることができる
5-6.サイカーオ窯
タイ芸術局の案内ボードが立っているので、調査報告書が発行されていると思うが、入手していないので窯の諸元等の詳細不明だが、煙道は比較的よく残っており地上式の窯である。
<続く>