チェンマイで発刊されている、日本語無料情報誌CHAOに前回の364号に続き寄稿した。それが365号『ラーンナー古陶磁の窯址を巡る・カロン窯址編』である。
『カロン焼きが生まれた場所へ』がテーマで、下記内容で構成している。
〇窯址巡りの前に立ち寄ってみては?
メーカチャン温泉の『クワンおじさんの骨董店』と、ワット・ウィアンカロンの博物館を紹介している。
〇カロン焼物の分類とその特徴
〇さあ、窯址巡りをしてみよう!
トゥンマン・ポーター古窯址、フェイ・パヨーム・ポーユエン古窯址、メー・ヒェウ・サオケーオ古窯址の3箇所を紹介。
以上の内容である。日本在住者で興味をお持ちの方は、CHAOの連絡先にコンタクトされ入手されたい。
今号から、窯址位置を紹介しているが、これを見ただけでは、窯址に到達するのは容易ではない。当該ブロガーの経験では、タイ人日本語ガイドと一緒に何箇所かの窯址を探索したが、辿り着けなかったことを何度か経験した。多分200-300m以内には辿り着いたと思うが、その200-300mの何処かが分からないのである。
従ってタイ語もままならない日本人が、ガイドもないなかで辿り着くことは不可能に近い。目的の窯址所在位置を知悉する村人、望みはその地主が最良だが・・・、それらの人物を探し出すのが不可欠である。
失敗事例を一つ。CHAO編集人兼発行人のT氏と2014年、SanSai古窯址探索に出掛けた。場所はメージョー大学の西約200mであったが、T氏の堪能なタイ語で村人に質問を繰り返したが、辿り着けなかった。事前の情報では名前を忘れた寺院の近くだという。その寺院には辿り着けたものの、窯址位置が前述のように村人に質問するも分からない。
この寺院近くにクリークが存在する。窯業には水が欠かせないので、そのクリークの周辺とは思うものの、結論としてはあきらめざるを得なかった。
確実なことは緯度経度が分かればよいのだが、そこまで記載した情報は先ず得られない。従って日本人の数寄者で是非窯址巡りをなされたい方は、事前に情報の収集と、タイ人日本語ガイドの確保が不可欠である。
<了>