和菓子の三大産地は、京都、金沢と我が田舎の東隣・松江とのこと。松江は、江戸後期の藩主・松平治郷(不昧公)で不昧流の始祖以来の和菓子産地である。歴史からも、菓舗の数からも京都には遠く及ばない。
京都は歴史上も多くの和菓子菓舗を有す。銘菓『涛々』を販売する「京華堂利保」は、メジャーな存在ではないと思うが、『涛々』は当該ブロガーの勝手な判断では京都一で、虎屋や吉富などは足下にも及ばないと思っている。
麩焼き煎餅二枚で、大徳寺納豆入り漉し餡を挟んでいる。大徳寺納豆と小豆漉し餡の絶妙なバランスが、何とも表現のしようがない。
『涛々』は武者小路千家官休庵にちなむようだが、そのような由来など関係ないと、『涛々』自身が云っているように思える。京都にお越しの際は是非とも御賞味のほどを。
高島屋京都店では販売しておらず、菓舗まで出向く必要がある。場所は鴨川沿いから二条通りを東に200mほど入ったところ、残念ながら駐車場無しである。
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