第一部 伽耶の興亡
第2章 伽耶への道
前回は『伽耶展(4)』で中断していたが再開する。今回は第2章・伽耶への道・・・とのテーマで展示されていた品々の紹介である。それは「伽耶」の前代・弁韓の出土品の数々である。
伽耶は、東アジアの様々な社会を結びつける役割を果たしながら、多彩な墳墓文化をはぐくんだ。おそらく古代東アジアの中でも、墳墓にその歴史が良く反映されている社会の一つであろう。
紀元前1世紀の弁韓時代、昌源茶戸里1号墓より『筆』が出土している。後の邪馬台国の時代に帯方郡使は処々の書を卑弥呼に届け、また卑弥呼も返書を差し出した。邪馬台国の時代に筆も硯も用いられていた。硯については考古学的に存在が証明されている。今回はここまでとする。
<次回へ続く>
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