<続き>
前回は、朝鮮半島渡来系の煮炊き土器を紹介したが、今回はそれを受けて普及した煮炊き土器を紹介する。基本的には渡来系土器の影響を受けたものである。
一口に煮炊き土器といっても、須恵器と土師器(はじき)が存在する。須恵器は須恵器窯(穴窯)で焼成し、土師器は 弥生時代以来の技術をもとに、野焼きや地面に掘った浅い竪穴(たてあな)などを使って700~800℃程度の温度で焼成した土器である。 粘土が酸化するために、鉄銹(てつさび)と同じように赤茶色となる。
一方、須恵器は穴窯で焼成するため、焼成温度は1100度程となり、還元焼成にて焼き上がりは黒灰色となる。当然ながら焼き上がりの硬さは、須恵器が硬いことになる。
上掲写真は、ほとんどが土師器であるが、中に1点須恵器が存在する。比較して頂ければと考えている。
<続く>
漫然と、どちらも、同じかな~と思っていました(~_~;)
穴窯は、長らく用いられています。登り窯ははるかな後世の話です。