ブログ掲載1000回記念と銘打って北タイ陶磁特集を掲載しているが、今回で10回目の特集記事となり、この10回目でエンディングとしたい。その10回目はオムコイ山中の発掘現場訪問記である。
古い話しで恐縮である。目指すのはチェンマイ県深南部のオムコイ郡バン・メーテン(Ban Mea Ten)村の発掘現場であるが、正式な地名はモン(Hmong)族の居住する集落名のBan Khuriangにすべきであろう。しかしここでは、周辺の発掘品の集散地である、バン・メーテンと以降表現する。
チェンマイの友人と四駆(オフロードの山中に分け入るので四駆は必須)で出発したのは、2010年11月15日の午前8時であった。HOTの町を右折してメー・チェム川(Nam Mae Chaem)に沿って走り、2時間を経過した時点で、国道108号は、標高1000mを超えると思われる山間に入ってきた。暫く走るとBan Kiew Lomの集落がある、そこにはOMUKOIとの標識がでているのでそこを左折して国道1099号を進んだ。ところがそこからOMUKOIまでの距離が長い。1時間以上走って到着したのだが、国道1099号が走るのは、山の尾根(標高1100m前後)伝いで曲がりくねっている。
OMKOIの町は標高800mを越へ、町というのが憚れるほどで、集落に毛がはえたもののようであるが、チェンマイ県深南部の中心であり、一応ながら総合病院もある。
そこを左折して、なおも国道1099号である。またまた難所で、再び山の尾根(標高1100m前後)伝いの道である。狭いながらも片側1車線の道が続く。OMKOIから40分を経過した時点で、車は尾根を下り始め谷間に入ってきた。間もなく過去大量の陶磁が発掘された、ドイ・ムーサーの入口を通過し、なおも進み結局チェンマイを出発して4時間で、谷間が開けた平地に出てきた、並行してメー・テン川(Nam Mae Ten:一部の地図ではMae TunとかMae Tuenの表記があるが、ここは道路標識の表記に合わせる)が流れている。ほぼ通ってきた国道1099号も尽きようとしている。終着のBan Mae Tenの集落に着いた。集落は河谷が開けたところで、その標高は約420mである。
<続く>
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