世界の街角

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シリーズ⑰:サンカローク焼博物館61番窯#1

2016-12-01 08:49:36 | 窯址・タイ
<続き>

バン・コノーイには2箇所の窯址博物館があるが、進行方向手前の博物館が61番窯である。
博物館を入ると、発掘調査時の出土品や周辺窯群のジオラマ展示がされている。出土品は次回に紹介するとして、ジオラマを眺めてみたい。
左手前の白い建物が61番窯博物館で、前の道を道なりに進んだ末端付近が42番窯博物館で、ジオラマでは右奥の白い建物がそれである。ここはバン・コノーイと呼ばれているが、ジオラマを見ると多くの窯場が表現されている。係員に尋ねると、61番窯博物館周辺の窯址は、現在みることができないとのことだが、奥の42番窯博物館周辺の窯址は見学可能とのことであった。
61番窯博物館周辺のジオラマ。道を挟んだ斜向かいに地下?ないしは半地下の横焔式単室窯が見える。
上のジオラマ拡大写真は、手前の61番窯博物館から奥の42番窯博物館の間を写したもので、道の進行方向左側に多くの窯が存在していたことがわかる。ここはヨム川が川下に向かう右岸にあたり、いわば土手として一段高くなっている。上のジオラマでヨム川の反対方向は、窯址群を挟んで一段低い田圃となっている。
周囲は低い山が連なっており、燃料と水の確保は容易であったことが伺われる。胎土は何処から持ち込んだのか・・・については勉強不足で不詳。
以下、窯址の写真であるが、近年の水害で水没したのであろうか?苔や水垢のような痕跡が無いほど綺麗になっている。致し方ないといえば何だが、修復して保存する熱意は感じる。



これらは、地下式の単室窯で、焼締陶を並べて発掘時の様子を再現されているが、この61番窯はシーサッチャナーライの最古段階の窯であろう?。そして、モン陶も似たような窯で焼成されたであろう。
次回は出土展示品を中心に紹介する。




                                  <続く>


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