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チェンマイ国博ガイドブック・#6

2015-12-24 09:27:23 | 博物館・タイ
<続き>

<北タイ陶磁>

ランナー王朝を創設したメンライ王治世以降のランナー陶磁の品質は高かった。15世紀は黄金の時代で、陶磁生産は全盛期であり、同時期のスコータイ陶磁も優れていた。
ランナーの焼成窯の多くは小形で、生産された陶磁器は地域内の僧侶や村人に用いられた。肖形物や小形の碗やカップも焼成された。考古学的な発掘調査により、それらは墳墓址からも出土した。ある陶磁器は塩と交換され、米、さらには森林由来の産物と交換された。
(中央の白丸がチェンマイ、西双版納を経由して昆明、西はビルマ、東はランサーンとの間に交易ルートがあった) 
ランナーの窯は胎土の質、焼成技術、陶工の技能により個々の特徴を持っていた。陶磁器の形式は、例えばサンカンペーンやワンヌアのように、それぞれの窯の位置で特徴を持っている。
チェンマイの考古学的調査の結果、近隣諸国から陶磁器がもたらされていることが分かった。それには、14世紀の元王朝の青花磁もあった。それはランナーと中国がそれなりの関係であったことを示している。また交易品として17世紀までの明朝の青花磁、安南の青花磁や上絵磁器もある。
    (ランナーのウィアン・ターカンで出土した明赤絵(赤玉)碗である)
(過去見た覚えがあるようなないような、産地の記載はない。青磁のチェディーである)
追加で述べるならスコータイ、中国、ランナー、ビルマと安南陶磁、漆器、青銅製品などの優れた品々も出土している。




                             <続く>



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