<続き>
企画展は写真撮影禁止であったので、以降論じようとする朱色ビーズの首飾りの写真は掲載できず残念である。おまけに出土した弥生・出雲の遺跡名も失念してしまった。近々、再度見学してみたいと考えている。
キャップションによると、「偽りの真珠」と呼ばれるインド・パシフィックビーズとあり、インドや東南アジアで作られ、中国・朝鮮半島経由で渡来した・・・とある。
何でも中国・朝鮮半島経由との文言に多少なりとも違和感を感ずる。遼東半島や朝鮮半島からも同じようなビーズの首飾りは出土しているのか? 南海経由は考えられないのであろうか?
そのインド・パシフィックビーズなる弥生の首飾りをみると、佤族(別名ルアないしはラワ)の首飾りと同じように見える。写真の朱色の首飾りはラワ族のもので、チェンマイ山岳民族博物館に展示されている。これにはビックリした。朱色ビーズとともに展示されているのは貫頭衣である。古代出雲の風俗展示かと・・・。
何度も取り上げて恐縮だが、鳥越憲三郎氏は佤族=倭族だと論じられている。このような単なる語呂合わせには違和感を感じざるを得ない・・・と云うのが従来の立場であった。ところが古代東南アジアで作られたインド・パシフィックビーズが佤族の風俗であると共に、古代出雲でも用いられていた様子から、その立場・見解に影響を与える企画展であった。
<了>
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