<続き>
『タイ族の沸騰』:その4
今回は、サンカンペーン以外の北タイ陶磁の展示品を紹介する。
灰釉線文盤 15-16世紀 高さ:5.7cm 口径:26.7cm パヤオ
この手の掻き落とし手法は、サンカンペーンでも見ることができるが、胎土を見るかぎり、パヤオの特徴を示しており、町田市立博物館の見立て通り、パヤオと思われる。
青磁花文盤 15-16世紀 高さ:8.2cm 口径:27.2cm パーン
青磁刻文盤 15-16世紀 高さ:6.4cm 口径:27.0cm パーン
キャップションにはパーンとあるが、誤記でカロン陶磁である。
鉄絵花文盤 15-16世紀 高さ:4.7cm 口径:21.7cm カロン
白磁櫛描文双耳瓶 15-16世紀 高さ:17.5cm 胴径:12.6cm カロン
典型的なカロンの磁肌を示している。カロン陶磁はこの他に銅呈色の緑釉も存在する。
青磁盤 15-16世紀 高さ:5.5cm 口径:27.8cm ワンヌア
ワンヌアの最大の特徴は、当該盤のように鍔付きで、その先端に丸みを持たせて折り返し、それを輪花形状に成形している点にある。釉薬はオリーブグリーンに発色し無数の貫入をみる。優品である。
以上で、第3章『タイ族の沸騰』展示品の紹介を終わり、次回から第4章展示品を紹介する。
<続く>
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