第二部 渡来人
第6章 稲づくりと国づくり
中断していた『伽耶展』の展示物紹介に戻る。第6章は『稲づくりと国づくり』とのテーマで、倭と伽耶の前代にスポットをあてた展示であった。
木製踏鋤は朝鮮半島出土の青銅製品に描かれていた(キャップションの赤印)。それと同様な品が佐賀県の土生遺跡から出土した。
以上の写真が木製踏鋤を構成するパーツである。
朝鮮半島で使われていた無文土器が下の弥生土器と共に土生いせきから出土
漢倭奴国王印
右口縁下(クリップ部分)に竟(鏡)の線刻文字
鏡はシャーマンが用い、権力者の威信財でもあった
朝鮮半島から出土する石製の硯が、北九州の弥生遺跡からも出土する。文字が使われていた証と思われる。
大阪府亀井遺跡出土天秤権他
須玖岡本遺跡出土天秤権
交易には重さを測る量りが必要であった。その基準重量を決める重りを天秤権と呼んだ。重量を測り上掲の硯と筆を用いて記録していたものと思われる。
<次回に続く>
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